小学生から英語が始まり、中学生になると本格的な授業が始まります。
学年が進むごとに、英語が苦手になってしまい勉強しても理解ができなくなる学生も少なくありません。
本記事では、中学生が楽しく英語を学ぶためのコツと勉強法について解説します。
英語が楽しくなるための勉強法のコツ
単語・発音・スペル・意味をワンセットで覚える
英文法を理解できるまで反復
長文を理解できるまで反復
英作文の3つの「ない」をマスターする
英語特有の音に慣れる
中学生の学年別英語の勉強法
中学1年生
中学2年生
中学3年生
中学生英語が苦手なら地道な勉強法で成績アップ
英語の勉強時間を作る
基本から地味に積み上げる
教科書の読み直しをする
学校で使う問題集を繰り返し使う
【中学生編】英語で点数を取るための勉強方法
英語のテストで点数を取るには、単語・熟語の暗記はもちろんですが文法を理解しなければなりません。
基礎を理解しないままに進んでしまうと、細かい点数は取れても長文読解問題でつまずきます。
長文読解問題は、テストの中でも配点が大きいため、ここが解けていないと十分な点数を取れません。
暗記は得意でも、文法がよくわからないのであれば、1年生の教科書から徹底的にやり直します。
英語は積み上げの科目であり、基礎となる文法を理解していないと長文読解もできません。
長文読解問題は慣れることも必要で、意味のつかみ方や構造を理解できるように、短い文章を何度も反復しましょう。
中学生が学ぶ英語は難しくなっている
中学生の授業の中でも、英語と数学は予習・復習によって知識を積み上げていく内容です。小学校では表現を重視した授業でしたが、中学生になると英単語の暗記量が2倍になり、高校生でもつまずきやすい感嘆文や現在完了進行形などの文法習得が必要です。
概念や語順が難しく、高校生でもつまずきやすく難しい勉強を3年間で学ばなければなりません。
国際化に向け、英語の授業に力をいれるようになり、親世代の授業よりも難しく複雑に変化しています。
苦手意識を持たないようにして、効率的に理解を深め、言語を定着させることが大切です。
英語が楽しくなるための勉強法のコツ
苦手意識が芽生えてしまうと、勉強を後回しにすることが多くなり、ますますわからなくなっていきます。
高校受験を目の前にして、単語や文法を覚えなおしても基礎がわかっていなければ無意味です。
ちょっとしたコツで、英語が楽しくなり理解が深まる勉強法がありますので、参考にしてみてください。
単語・発音・スペル・意味をワンセットで覚える
英単語は暗記するしかありませんが、スペルが書けることや意味だけを理解しても、英文法では使えません。
日本語と同じで、発音とスペル、そして意味がセットになってこそ言葉として活きてきます。
単語にはいくつもの意味があり、よく使われるものとそうでないものに分かれています。
発音することで何を指している言葉なのか、意味を理解できれば自然に頭に入るはずです。
単語の意味だけを頭の中で繰り返し、発音をおろそかにしてしまうと、リスニング能力が低下し問題が解けなくなります。
単語には発音記号が振ってあるため、それを確認しながら音読しノートにスペルを書きましょう。
これを繰り返すことで、長文読解問題も簡単に解けるようになり、リスニングテストでも実力を発揮できます。
英文法を理解できるまで反復
単語や文章の成り立ちがわかってきたら、文法に取りかかりましょう。
主語や動詞などの語順や品詞、時制(現在・過去・未来)の役割を理解しないと、英語がどんどんわからなくなります。
英文法にはルールがあり、その仕組みを理解すれば勉強をするのが楽しくなります。
中学生の英語問題は、教科書の学習内容から出題されるため、何度も読み直し文法を理解しましょう。
学校のワークや教科書を繰り返し読んで、音読しながらノートに書き写していきます。
「なぜこの文章になるのか」を考えながら勉強していくと、実力がつきます。
長文を理解できるまで反復
短い文章は理解できるのに、長文になると急に読解力が落ちてしまう中学生も多いです。
見た目が長いだけで「読めない」「長文の意味の区切れがわからない」とあきらめてしまうのでしょう。
長文を見て何が書かれているかを理解するには、英単語と文法の基礎をしっかり身につけることです。
これができていないと、長文を見るだけで焦ってしまい正しい和訳ができなくなります。
長文になれて読解力を高めることが重要であり、教科書を覚えるくらいまで繰り返し読んで内容を理解しましょう。
音読しながらノートに何度も書き込んでいけば、意味の区切りがどこにあるのかわかるようになり、読解力がつきます。
英作文の3つの「ない」をマスターする
英語は日本語と違って結論から始まる文章です。
主語+述語から始めて、相手に対して簡潔に意見を述べるのが英作文と覚えてください。
中学生の英語は、わかりやすく伝えることが重要で、以下の3つをマスターしましょう。
- 無理に難しい単語を使わない
- 文法を無視しない
- 難しく考えない
中学生は3年間で1,200の英単語を覚えます。
どの単語も簡単な英作文に出てくるため、教科書を隅から隅まで読んでいれば自然に頭に入っていくでしょう。
テストでは、覚えた単語を使った英作文問題も出題されますが、無理に難しい単語を使う必要はありません。
文法を正しく使い、シンプルな単語で言いたいことを伝えるのが中学生英語です。
英語特有の音に慣れる
中学生が頭だけで英語を理解しようとしても、うまくいくものではありません。
将来的に英語を自分の言葉として使うのであれば、声に出して話すことも大切です。
特に単語はスペルだけでなく発音も大切であるため、声に出して覚えましょう。
単元で学ぶ英単語は、教科書の文章に含まれており、教科書を音読するのがおすすめです。
基本の英文を暗記すると、表現したいことや使用頻度が高い単語を一度に覚えられるため有効な勉強法です。
中学生の学年別英語の勉強法
中学生の英語は学年が上がるたびに難しくなります。
高校受験を視野に入れた勉強も必要になってくるため、しっかり対策を考えて取り組んでいきましょう。各学年別に、どのような取り組みが必要なのかをまとめました。
中学1年生
1年生の英語は簡単そうに見えてしまうため、他科目のように勉強時間を作らない学生が多いです。
英語は基礎である1年生の学習ができていないと、学年が上がるごとに難しくなる授業についていけなくなります。
苦手科目にしないためには、英語の勉強時間を作ることが大切です。
中学生になると部活と勉強の両立が始まるため、リズムが取りにくいかもしれません。
1年生のうちに勉強時間を確保して、習慣をつけることからはじめましょう。
2学期までに苦手意識が消えない場合には、塾などを利用して2年生になる前に基礎をしっかり作っておきます。
中学2年生
英語は基礎学習の上に積み重ねて進める教科であり、1年生で習った内容が身についていないとつまずきます。
早めにわからないところを見つけ反復学習し、苦手意識をなくすことが大切です。
中1・中2の内申点が受験にも関わってくるため、英文法をしっかり勉強しましょう。
短文ではなく、長文の理解も求められるため、話す・聞く・書くがバランスよくできるように学習を進めてください。
予習復習を欠かさず、英語に対する苦手意識をなくしていくことが重要です。
自宅での学習が難しい場合には、塾などを利用して来年に備えましょう。
中学3年生
志望校が固まる学年であり、合格点が取れるように自分のレベルを高める準備に入ります。
本格的な受験勉強に入るため、1・2年生の総復習・3年生の予習復習を毎日欠かさず行いましょう。
3年生になると、英語の基礎知識と文法を用いた難易度の高い授業が始まります。
高度な文法を使った作文や、長文を読解する力が求められるため、基礎ができていないと問題が解けなくなります。
少しでも早く遅れを取り戻せるように勉強する時間を設け、中学生で学ぶ英語をマスターできるよう努力することが大切です。
中学生英語勉強のコツ
英語は得意と不得意がハッキリ分かれてしまう教科で、合格点をクリアするにはポイントを抑えて勉強しましょう。
苦手な英語を得意科目にするコツ、内申を決定づけるための定期テスト対策、高校受験を視野に入れた勉強方法を解説します。
定期テスト対策
「授業内容を理解しているのか」が試されるのが定期テストです。
授業で学んだことを理解し、自分の知識として使えるかをテストでチェックされるため、教科書を読み直しましょう。
テスト問題は、単語の意味を理解し正しく読むことや文章構造と文法の使い方がメインです。
これを完璧にするのは、教科書を暗記できるまで読み込みましょう。
英語の文章は、自分の力で内容を理解できると自然に覚えられます。
単語の暗記も必要ですが、文章と一緒に覚えてしまえば意味も使い方も自然に理解できます。
高校受験対策
高校受験対策では総合的な英語力が求められるため、単語・文法・リスニング・英作文・長文読解をしっかりやりましょう。
どこまでできているのか、苦手なところや理解が浅いのはどこかを客観的に分析し、弱い部分を引き上げていきます。
苦手なところを伸ばし、バランスの良い英語力をつけるためは、塾などの利用がおすすめです。
塾に通うかどうかは、本人のやる気と勉強リズムにもあるため、自宅学習習慣をしっかりつけながら資料請求するなどして情報を集めましょう。
中学生英語が苦手なら地道な勉強法で成績アップ
苦手意識を持ったままで中学生英語を勉強していると、高校に入学してからが大変です。
英語の勉強は地味ですが、積み重ねることで確実に実力がついていきます。
成績につながる勉強法をマスターして、苦手意識をなくしましょう。
英語の勉強時間を作る
英語は単語と文法を覚えてしまえば簡単ですが、それを自分の知識として身につけるには時間が必要です。
前述のとおり、英語は基礎を積み重ねていくことで理解が深まる科目ですから、十分な勉強時間を作りましょう。
わからないままに進めてしまうと、高校受験前に大変な思いをして取り返さなければなりません。
英語は単語を覚えるだけでなく、授業で教わる文法の理解が重要です。
授業で習ったことを毎日復習し、理解を深めるような勉強方法を続けていけば、自然に英語が身についていきます。
基本から地味に積み上げる
1年生で学んだことを理解しないまま2年・3年になると、高校受験に挑むことは非常に難しいでしょう。
単語だけを覚えても文法がわからなければ作文ができませんし、文章を読んでも意味を理解できなければ、成績はどんどん落ち込んでいきます。
つまずいたポイントや、理解が追いつかなくなったところに戻って勉強を始めましょう。
基本がわかっていなければ、どんなに単語を覚えても成績は上がりません。
どこでつまずいてしまったのかわからないなら、自暴自棄にならずに英語塾に通いプロ視点で解決してもらうのも方法です。
地道に勉強することは恥ずかしいことではありません。
基本に戻ることで理解が深くなり、英語が得意になっていきます。
教科書の読み直しをする
中学生が教科書を読み直しするのは、最高の勉強法です。
教科書には基本的な英語の文法が含まれているため、何度も読み直すと英語の上達につながります。
テストはもちろんですが、高校入試は教科書の内容を基本にして作られています。
教科書の本文を理解して覚えてしまえば、どんな内容も単語を入れ替えて解読できるようになるでしょう。
英語を学ぶ時間を作り、教科書の読み直しをすることは効率的な復習法です。
教科書の内容がわかるようになれば、成績もどんどん上がっていくため、苦手意識もなくなり英語が好きになっていきます。
学校で使う問題集を繰り返し使う
教科を読み直しすれば、文法の使い方やスタイルが、自然に身についていくはずです。
ここまでくれば、学校の課題や問題集も簡単に解けるようになるため、何度も復習してください。
学校の問題集を終え、教科書の内容を理解できたら、市販の問題集に取りかかりましょう。
教科書の内容を復習するなら、学校の過去問題を何度も解くのがもっとも有効な勉強法です。
学校の問題集は教科書内容を網羅していますから、完璧に問題が解けるまで繰り返し使いましょう。
まとめ
英語を苦手と感じる中学生の多くは、基本をしっかりマスターできていません。
つまずきを防ぐためには、勉強時間を確保し楽しく英語を勉強することが大切です。
ベストONEは、個性に合わせた勉強法を指導し、英語が苦手でも楽しく学習を進められます。
実績があるプロの講師が個別に指導するため、マイペースで学習したい人にもぴったりです。
ベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。
監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校学校長
横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。