高校受験で塾を検討している方も多いでしょう。
塾に通うタイミングが早いとそれだけお金も多くかかり、自由な時間も減るため、できるだけベストなタイミングで塾に通い始めたいものです。
しかし、塾に通い始めるタイミングは希望進路や学習の進捗具合によって変わり、一概にこの時期が良いとはいえないため、状況に応じて決める必要があります。
この記事では、高校受験で塾に通い始めるタイミングやおすすめの時期、失敗しない選び方などを解説します。
高校受験で塾はいつから通えばいい?
早めに通う方がいいケース
遅めでも問題ないケース
高校受験で塾に通うメリット
学力が向上する
志望校に合わせた入試対策ができる
内申点対策ができる
受験に向けて一緒に頑張る仲間ができる
勉強のモチベーションを維持できる
学年別!塾に通うメリット・注意点
中学1年生から塾に通い始める場合
中学2年生から塾に通い始める場合
中学3年生から塾に通い始める場合
いつからがベスト?塾に通い始めるおすすめのタイミング
3月・4月から通い始めるのが最もおすすめ
夏休みは苦手科目克服にぴったりのタイミング
冬休みからの通塾は目的を明確に
高校受験のための塾の失敗しない選び方の6つのポイント
1:塾に通う目的を明確にする
2:授業形式をチェックする
3:方針をチェックする
4:合格実績をチェックする
5:入塾前に体験授業を受ける
6:費用を確認する
高校受験で塾はいつから通えばいい?
高校受験において、塾はいつから通えばよいのでしょうか。ここでは、高校受験で塾に通うタイミングについて二つのパターンを紹介します。
早めに通う方がいいケース
早めに塾に通う方がいいケースは、難関高校を目指す場合や進路が決まっていない場合です。
塾に通って内申点対策を行うことで、行ける高校の選択肢が増えるため、進路が決まっていない間は早めに塾に通うことをおすすめします。また、難関高校の受験は多くの学習が必要となるため、早いうちから対策を行うことが重要です。
遅めでも問題ないケース
塾に通うことが遅めでも問題ないケースは、行きたい高校が決まっていて今の学力でも合格できる確率が高い場合です。
このようなケースであれば、本格的に受験勉強を始めるタイミングで塾に通い始めても問題はありません。しかし、少しでも有利に受験を進めていくなら、早いに越したことはないでしょう。
高校受験で塾に通うメリット
高校受験で塾に通う中学生は多くいます。ここでは、高校受験で塾に通うメリットを紹介します。
学力が向上する
塾に通うことによって基礎学力が向上するため、定期テストの点数が上がったり、苦手科目の対策ができるなどのメリットがあります。
基礎学力が向上して理解が深まると、新しい知識を増やすことが楽しいと思えることも増えるでしょう。勉強が楽しいと感じることができれば、予習や復習などの自主勉強にもつながります。
志望校に合わせた入試対策ができる
高校受験で塾に通うことで、志望校に合わせた入試対策ができます。
高校によって入試の出題範囲や問題形式が異なり、高校のレベルによって求められる知識の範囲も大きく異なります。自宅で勉強しても、内容が入試対策から外れていると役立たない可能性があるため、志望校に合った入試対策を行うなら塾がおすすめです。
内申点対策ができる
塾に通って学力を向上することで、高校受験に必要となる内申点対策ができます。
内申点とは中学校で学習する教科の評定を5段階で算出したもので、入試の合否判定における判断材料の一つです。内申点は定期テストの結果が大きく関係しており、どれだけ授業態度が良くても、テストの点数が悪いと内申点は低くなります。
内申点対策を行うためには、定期テストの点数を上げる必要があり、そのためには塾に通ってテスト対策をすることが効果的です。
受験に向けて一緒に頑張る仲間ができる
受験に向けて一緒に頑張る仲間ができることも、塾に通うことのメリットといえるでしょう。
初めての受験には緊張や不安もつきもので、中には受験勉強で精神的に疲れてしまう中学生もいます。そんなとき、相談したり不安を共有できる仲間がいると、気持ちは楽になるでしょう。
一方、塾で友達と顔を合わせることによって、授業に集中できなくなることもあるため注意が必要です。
勉強のモチベーションを維持できる
塾に通うことで定期テストや受験に向けて明確な目標を立てられるようになるため、勉強のモチベーションを維持できるメリットがあります。
勉強のモチベーションがないと家にいても積極的に勉強は行わず、宿題をしていても他のことを考えて内容が頭に入ってきません。継続的に勉強するためには気持ちの切り替えが必要となりますが、塾に通うことで勉強をする意味や目標を持つことにもつながるでしょう。
学年別!塾に通うメリット・注意点
学年によって、塾に通うメリットや注意点は異なります。ここでは、学年ごとのメリットや注意点を紹介します。
中学1年生から塾に通い始める場合
中学1年生から塾に通い始めることで、中学校生活において早い段階から勉強習慣が身につくことや、主要科目を集中的に学ぶことで内申点アップが期待できます。
注意点としては、小学校に比べて部活で忙しくなることや生活習慣が変化するため、肉体的・精神的な負担が大きくなることです。負担がかかりすぎないように、家族のサポートも必要となります。
中学2年生から塾に通い始める場合
中学2年生から塾に通い始める場合、入試を見据えて長期的にスケジュールを組めるメリットがあります。また、中学1年生のときに比べると学校生活に慣れているため、塾に通い始めることによる肉体的・精神的な負担も軽減できるでしょう。
注意点としては、授業についていけていないと、中学1年生で習った科目の基礎からやり直す必要があることです。復習に多くの時間を取られるため、授業についていけなくなったタイミングで塾に通うことをおすすめします。
中学3年生から塾に通い始める場合
中学3年生から塾に通い始める場合、受験勉強に意識が高まっている状態であるため、勉強に取り組みやすいというメリットがあります。また、中学1年生や中学2年生の勉強を見直し、改めて勉強計画を立てることも可能です。
注意点としては、中学3年生からだと志望に間に合わない可能性があることです。特に難関校を目指す場合は、中学1年生や中学2年生から受験勉強をしないと間に合いません。
いつからがベスト?塾に通い始めるおすすめのタイミング
塾に通い始める場合はタイミングも重要です。ここでは、塾に通い始めるおすすめのタイミングを紹介します。
3月・4月から通い始めるのが最もおすすめ
塾に通う場合は、3月や4月から始めるのがおすすめです。
中学1年生の場合は、入学と同時に塾が生活の一部になっているため、そのあとに通塾するよりも環境変化による負担が小さくなります。また、中学2年生や中学3年生は、学年末テスト結果から塾の必要性を判断できるタイミングでもあります。
夏休みは苦手科目克服にぴったりのタイミング
夏休みの始まりも、塾に通うタイミングの一つです。
夏休みは学習時間を多く確保できるため、受験対策を行って苦手科目の克服を行うこともできます。また、中学3年生の場合は秋から志望校別の対策をする塾も多いため、中学3年生で塾に通うなら総合的な学習ができる夏休みが最後のタイミングといえるでしょう。
冬休みからの通塾は目的を明確に
冬休みも塾に通うタイミングの一つですが、目的を明確にしておく必要があります。
冬休みは冬期講習が行われる塾が多いですが、一学期や二学期の予習を復習に行うところもあれば、予習を中心に行う塾もあるため、復習か予習のどちらを中心に進めたいかを考えておきましょう。
実際に塾に通っている中学生はどのくらい?
文部科学省が行った「令和3年度子供の学習費調査」によると、実際に通っている中学生の割合は公立で70.4%、私立で53.9%という結果になっています。
半分以上の中学生が塾に通っている実態があり、学年が上がるにつれて通塾の割合はさらに高くなります。
中学生の高校受験のためにかかる塾の費用目安
文部科学省が行った「令和3年度子供の学習費調査」によると、塾の費用は下記のようになっています。
中学1年生 |
中学生2年生 |
中学3年生 |
|
公立中学校 |
20.6万円 |
25.4万円 |
45.1万円 |
私立中学校 |
23.4万円 |
26.0万円 |
29.3万円 |
特に中学3年生の塾の費用が高くなっていますが、これは夏期講習や受験対策などに別途費用がかかるためです。
高校受験のための塾の失敗しない選び方の6つのポイント
塾にはいろいろな種類があるため、自分の希望や条件に合った塾を探しましょう。ここでは、高校受験のための失敗しない塾の選び方について紹介します。
1:塾に通う目的を明確にする
塾に通う場合は目的を明確にしないと、モチベーションが向上できずに学習効果が見込めない可能性があります。
例えば、進学で推薦で入学を検討している場合は内申点を上げる必要があるため、定期テスト対策に重点を置いて指導している塾を選ぶ方がよいでしょう。また、勉強についていけないという理由で塾に通う場合は、わからないことを気軽に質問できる個別指導塾がおすすめです。
塾に通う目的を十分に考えたうえで検討しましょう。
2:授業形式をチェックする
塾には、オンライン授業、集団型の授業、個別指導などの授業形式があるため、どのようなスタイルが自分に適しているかを判断して選ぶ必要があります。
例えば、集団型であれば学校と同じような雰囲気で授業が受けられて、個別指導なら苦手な科目を集中的に克服できることがメリットです。モチベーションを維持するためにも、自分がやりやすい環境で授業を受ける必要があります。
3:方針をチェックする
塾を選ぶときは、方針をチェックして自分が学習する目的と合っているかチェックしましょう。
例えば、ECCの個別指導塾ベストone 藤沢校では、一人ひとりに合わせた個別カリキュラムを作成して、個別指導で成績アップを目指していく方針です。また、完全担任制を導入しており、一貫性を持った指導を実施しています。
塾ごとに方針は異なるため、公式サイトやSNSでチェックしておきましょう。
4:合格実績をチェックする
塾の合格実績は、塾の実力を表わす要素の一つとなるため、塾を選ぶ前にどのような高校に合格しているかチェックしておきましょう。
進学校の合格実績が多ければ、高いレベルの指導を行える講師の在籍や受験対策がしっかりしている塾といえます。また、志望校の合格実績があれば、入試の傾向や受験対策で力を入れるべきポイントなどもわかります。
5:入塾前に体験授業を受ける
塾を選ぶ際には、体験授業を受けて自分に合っているかどうかを事前に確かめておきましょう。塾は指導力の高さだけでなく、続けられる雰囲気も重要なポイントです。雰囲気は実際に体験してみないとわかりません。
塾によっては、面談や体験授業などを無料で行っているところもあります。実際に授業を受けることで講師との相性や勉強のわかりやすさ、雰囲気などがわかるため、これらを総合的に判断して検討しましょう。
6:費用を確認する
塾に通う費用は年間20万円~40万円が平均となっているため、どれくらいの予算があるかによっても塾選びは変わってきます。
塾に必要となる費用は授業料だけではなく、入学費用や年会費、講習費用、教材費などが必要です。また、通学に交通費がかかるケースもあるでしょう。
中には、事前説明がなく入塾してから高額な請求をされるケースもあるため、どれくらいの費用がかかるかについては、必ず事前に確認しておく必要があります。費用に納得したうえで、塾を選びましょう。
まとめ
高校受験で塾に通う場合、進学校や進路が決まっていない場合はできるだけ早い時期がおすすめです。また、塾に通うおすすめのタイミングとしては、3月や4月の新学期シーズン、勉強の時間を確保しやすい夏休みもおすすめします。
塾の方針と自分の希望が合っていないと十分な学習効果が得られないため、何を目的に通うかについて明確にしておくことも大切です。
個人に合ったカリキュラムを作成し、一人ひとりに合った個別指導を受けるなら、ECCの個別指導塾ベストone 藤沢校にお任せください。
ECCの個別指導塾ベストone 藤沢校では無料の面談・体験授業にも対応しており、実際に授業を受けてから入塾の判断ができます。また、授業を受ける曜日や時間、回数などはスケジュールに合わせて柔軟に対応可能です。
高校受験のために塾を検討している場合は、お気軽にお問い合わせください。
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監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校学校長
横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。