中学生になってから勉強が難しくなったと感じていませんか。
「真面目に勉強しても成績が上がらない」「学力を上げたいけれど何をするべきかわからない」と悩むケースが増えるかもしれません。
この記事では、中学で成績を上げる方法やテスト対策などを説明するので、学力の向上を目指している中学生は参考にしてください。
成績を上げる方法は勉強時間の確保から
やる気が出ないときでも毎日30分間机に向かう
勉強する環境を整える
目標を設定する
成績を上げるには授業の理解が欠かせない
予習をしよう
宿題と復習を徹底しよう
中学生向け学力を上げる方法3選
問題演習は「最低3周」目標を意識して繰り返す
記述問題も積極的に解いてみる
丸付けのあとは必ずやり直す
テストの成績を上げるコツ
テスト勉強は2週間前から始めよう
中間テストと期末テストの違い
定期テストと実力テストは対策が違う
1カ月でテストの成績を上げる方法
定期テストで90点以上を取る勉強方法は?
成績が上がらない中学生に適した勉強方法の見つけ方
中学生がやってはいけない勉強法をしていないか?
学習の診断を受ける
勉強方針の変更は定期テストの結果で判断する
塾の利用も検討する
成績を上げる方法は勉強時間の確保から
中学では学習内容の難易度が高まるため、予習や復習のほか定期テスト対策など家庭で学習しなければ成績を上げるのが難しくなってきます。
学力を向上するためには、日ごろからの家庭学習を習慣づける必要があるでしょう。
やる気が出ないときでも毎日30分間机に向かう
勉強しなければならないと思っても、やる気がでないときがあるものです。
それでも、毎日30分間は机に向かうようにしてみましょう。
帰宅後や夕食が済んだ直後でも構いません。
日常の暮らしにおいて、勉強する時間を決めておくと習慣化しやすくなります。
また、好きな科目から勉強を始めると気分が乗ってきます。
次第に時間を延ばし、勉強する習慣を身に付けてください。
勉強する環境を整える
部屋が散らかっていると視界に余計なものが入ってしまい、勉強に集中できないケースがあるため、部屋は整理整頓しておきましょう。
スマートフォンやゲーム、漫画のほか、あまり使わない参考書なども本棚や引き出しに片付けてください。
夜食やお菓子なども目に入らないようにして、勉強に集中できる環境を作るのが大切なポイントです。
また、ときには場所を変えるのも勉強のやる気を出す方法の1つです。
例えば図書館のような静かな場所や自習室は、静かな環境と周りの雰囲気に合わせて勉強に集中しやすくなります。
目標を設定する
目標は勉強を頑張るなどの精神的なものではなく、模試で100点をとる、1日30分の勉強を1カ月続けるなど具体的で中身のあるものに設定してください。
また、細分化して小さな目標から1つずつ達成していくと、成功体験が積み重なり勉強の継続に効果が期待できるでしょう。
まずは、2週間から1カ月後の小さな目標を設定し、それをもとにして1日あたりのノルマを作っていきます。
なお、目標を設定するときには、急な予定変更も考慮して余裕を持たせておくとよいでしょう。
成績を上げるには授業の理解が欠かせない
中学校の定期テストや実力テストなどは、学校での学習内容から出題されます。
したがって、成績を上げるためには、予習と復習をおこない学校の授業をしっかり理解するのが重要です。
予習をしよう
予習は難しい学習ではなく、次の授業で習う予定のページを読んでおき、わからない箇所に印をつける程度でも効果があります。
授業でしっかり聞きたい点を前もって把握してから授業に臨むと、授業中の集中力や理解度が格段に向上します。
また、練習問題を自分で解けると自信につながるほか、解けない箇所は先生に質問したり授業で確認したりすると、理解が深まりテストでの高得点が期待できるでしょう。
宿題と復習を徹底しよう
宿題があるときは、必ずやらなければなりません。
宿題になる問題のなかには解き方がわからないものがあるかもしれませんが、それ以外は全問正解が基本です。
そのあとに、その日の授業の教科書とノートを見返すだけでも復習として十分効果があります。
授業では理解していたはずなのに、何もしないでいるとテストの頃には忘れてしまうものです。
しっかりと頭に入れるためにも、その日のうちに復習する習慣を付けましょう。
中学生向け学力を上げる方法3選
成績アップには、問題演習の繰り返しが欠かせません。
成績が上がらずに悩んでいる生徒は、適切な勉強方法を身に付けられずにいる傾向があります。
また、平日に勉強時間を確保できない場合には、休日に時間を作って問題演習をおこなうのが、学力を上げる方法の1つです。
問題演習は「最低3周」目標を意識して繰り返す
問題演習をする際は、最低でも3回繰り返すようにしましょう。
初めて問題に取り組む際は、できるか、できないかの仕分けになります。
2回目は、できなかった問題をできるようにするため、参考書を見たり先生に質問したりして1つでも多くできるようにしていきましょう。
3回目では、何も見ずに自力で正解を導けるかを確認してください。
記述問題も積極的に解いてみる
思考力や表現力を重視する教育改革の影響もあり、近年多くの学校の受験では国語以外の教科も記述問題を重視する傾向がみられます。
記述問題は、解答に必要な要素をきちんと含めるとともに、問題に対して適切な表現で答えるのが大切なポイントです。
記述問題の上達には時間がかかるため、早い段階から記述問題の演習を繰り返しておきましょう。
丸付けのあとは必ずやり直す
丸つけは、できない問題を見つけて、できるようにするための大切な取り組みです。
できなかった問題は授業のノートや問題集の解説などを読んでから解き直し、理解できるようになってから次の問題に進むようにしましょう。
テストの成績を上げるコツ
成績を上げるためには、テストで高得点を取る必要があります。
テストで高得点を取れるよう、計画的に準備を進めるなど正しい対策を身につけましょう。
テスト勉強は2週間前から始めよう
テスト勉強は2週間前から始められるように計画を立てておきましょう。
もしテストの範囲が確定していなくても、最近まで教わった内容から出題される可能性が高いです。
このため、教わった範囲を一通り見直しておき、わからない点は授業のノートなどを見返したり先生へ質問したりして解決しましょう。
間違えた問題に再び取り組むのが、テストで高得点を取るためのポイントの1つです。
また、点数アップにつながりやすい暗記問題を中心に進めるのも効果を見込めます。
なお、勉強の計画は学習時間にゆとりをもたせておき、急に予定が入ることも想定して調整日を設けておきましょう。
中間テストと期末テストの違い
中間テストと期末テストの成績は、高校受験において合否判断の1つとされる内申点に影響します。
どちらも授業で習った範囲から出題され、授業中の小テストや副教材のワークから出題される確率が高くなります。
また、中間テストは主要5教科に限られますが、期末テストでは副教科も加わり9教科となるため少し早めに準備してください。
なお、期末テストでは中間テストの範囲を理解していなければ解けない問題も含まれるため、中間テストで間違えた問題をしっかりやり直して理解しておきましょう。
定期テストと実力テストは対策が違う
定期テストは出題される範囲が限られるのに対し、実力テストは出題範囲がなく、これまでに学んできたすべてが出題範囲になり、内申に反映されない場合もあります。
また、定期テストの対策は授業で学んだことを復習するのが中心です。
一方、実力テストは広く、浅く、まんべんなく出題されるため対策する範囲を絞り込めません。
このため、実力テストに向けては、最低限、定期テストを復習しておくとともに苦手分野を重点的に勉強しておくのが望ましいです。
長期休みを利用するなどにより、教科書の基礎問題から標準問題まで解けるようにしておくとよいでしょう。
1カ月でテストの成績を上げる方法
1カ月でテストの成績を上げたい場合には、重点的に暗記分野に取り組むのが1つの方法です。
暗記教科には社会や理科があげられ、英単語や漢字も暗記分野といえます。
また、得意教科は応用問題や難問レベルまで取り組み点数を伸ばすよう力を注ぎ、一方で苦手分野は基礎や標準問題にとどめるのも短期的な取り組みの代表例です。
なお、最初の1カ月における勉強では、少しでも成功を体験してモチベーションを上げる点に目標設定しておくとよいでしょう。
定期テストで90点以上を取る勉強方法は?
予習と復習など家庭学習を継続し学校の問題集で全問正解できるようになれば、80点以上を取れるようになるかもしれません。
しかし、90点以上を取るためには学校よりも高難度の問題集を使うのが得策です。
なお、実力が身に付くまでには3カ月から半年はかかるといわれており、あまり早期に結果を求め過ぎないように注意しましょう。
中学生の教科別定期テスト対策
定期テストは通知表の評価に関係するとともに、内申点に反映されるため高校受験に影響します。
ここでは、中間テストの対象になる主要5教科について教科別の勉強法を紹介します。
国語
国語では、1日5分だけでも教科書の音読を継続すると読めない漢字や意味のわからない単語の解消につながり、長文にも慣れます。
テスト前は漢字や古文の語句の暗記に集中して取り組み、長文読解は問題演習を繰り返しておきましょう。
数学
応用問題が出題されるため、公式を暗記するだけではなく使い方をマスターしておく必要があります。
しっかり身に付けるよう、ワークなどを繰り返しておくと高得点につながるでしょう。
なお、応用問題は完全回答でなくても部分点を得る可能性もあるため、粘り強く食らいつくのがポイントです。
理科
生物と地学は、語句の暗記を中心におこないましょう。
物理と化学は、元素記号などの暗記要素のほかに、法則や公式など数学的な要素もあるため注意してください。
計算問題は、授業のノートや副教材などで解き方を確認しておきましょう。
社会
社会では、単語や言葉の意味を理解しておくと高得点を獲得できる可能性があります。
地理では、グラフなどの資料を読み取る問題が出題されるでしょう。
また、公民では時事問題が出題される傾向があるため日頃からニュースに目を向けておくのも重要です。
歴史は、出来事が起こった背景と、その結果を理解しておきましょう。
英語
英語は、教科書を和訳するとともに、授業で出題されたワークなどを使った問題演習を繰り返すのが基本的な学習方法です。
また、英単語と例文を暗記する際には、しっかり頭に入るよう音読でおこないましょう。
なお、文法などが理解できない場合には、その範囲の前に学んだ部分に課題があるケースが考えられるため先生に相談してみましょう。
成績が上がらない中学生に適した勉強方法の見つけ方
勉強時間を確保でき、勉強する環境も整っているのに成績が上がらないときは、勉強方法が間違っているかもしれません。
正しい勉強方法を身に付けて成績を挽回できるよう、まずはチェックしてみましょう。
中学生がやってはいけない勉強法をしていないか?
どれだけ努力しても、間違った勉強方法のままでは、なかなか成績はあがらないでしょう。
ここでは、不適当な勉強方法を紹介するので、ご自身の勉強方法を確認してみてください。
基礎を固めず応用問題ばかり解く
応用問題は基礎的な項目を組み合わせて解いていくものなので、基礎がしっかりマスターできない段階で応用問題ばかりを手がけるのは不適当です。
基礎固めをしたうえで応用問題に取り組むと、自分の知識を駆使して答えを求める経過に刺激を感じる場合も考えられます。
そのことが、さらに難しい問題へチャレンジしようとする学習意欲を起こさせるかもしれません。
ノートまとめばかりする
ノートまとめは学んだことを整理しておき、ノートを作ってから内容を頭に入れるのが目的ですが、労力の割には効果が低いといえます。
時間効率を考えれば、教科書の音読とワーク演習のくり返しのほうが得点に結びつきます。
ノートまとめは授業を振り返る際に必要になりますが、一色のペンで軽く書きとめる程度にしておきましょう。
問題の答えを写す
問題を解いて間違えたときには、自分が学んだ公式や知識が身についていないのがわかり、理解できていない部分の復習につなげられます。
問題を解くにあたって思考を巡らせるのは、非常に重要なプロセスでもあります。
しかし、問題の答えを書き写すだけでは理解の度合いを把握できないとともに、自分の弱点もみつけられず、とても無駄の多い勉強法です。
不適当な教材を選ぶ
参考書などの教材は難しすぎて理解できないものは見送り、自らのレベルに合ったものを選びましょう。
また、複数の教材を購入しても、やりきれない問題が山積みになるなど効果が出るとは限らないため、まずは各教科1冊にするのをおすすめします。
なお、苦手な教科は優しいレベルの教材にしておくと、比較的容易に問題を終えられ達成感を得られるかもしれません。
学習の診断を受ける
自分にあった勉強方法がわからないときは、学習の診断を受けるといいでしょう。
学習の診断とされる県下一斉に実施される5教科(国・数・社・英・理)の実力テストにより、自分が弱い教科はどれかを把握できます。
そのため、勉強方法を確立するにあたり、欠かせません。
勉強方針の変更は定期テストの結果で判断する
新しい教材や勉強方法を取り入れたのに、成績が上がらずに不安になる場合も考えられます。
しかし、勉強の成果はすぐにはあらわれにくいため、最低でも定期テスト1回分は続けてみましょう。
一方で、勉強法を固定する必要はなく、時間をかけても効果がでないときには先生や周囲に相談するなど、自分に合った勉強法を見いだしてください。
塾の利用も検討する
家庭学習の方法がわからないときや、勉強方法を工夫しても成績が上がらない場合には、他のサポートを得たほうが得策かもしれません。
塾では、学校の授業に比べ良質な教材やカリキュラムが用意されており、質の高い指導が期待できます。
また、個別指導塾では一人ひとりに寄り添った丁寧な指導を受けられるので、成績アップにつながる可能性が高くなるでしょう。
まとめ
勉強しても成績が上がらないで悩んでいる際には、勉強方法を見直す必要があるかもしれません。
この記事では、成績を上げる方法やテスト対策などを説明しましたが、実践しても効果があらわれない場合や正しい勉強方法なのか不安になるケースが考えられます。
ECCベストワン藤沢校では、地元の公立・私立中学校に完全対応し、それぞれが学校で使用している教科書に基づいた内容で授業を進めています。
もちろん、個別指導もおこなっておりますので、まずは気軽にご相談ください。
ECCベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。
監修:河原紀夫
ECCベストワン藤沢校 学校長
横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。