学校や自宅で勉強しても成績が上がらないとき、何が原因で成長に伸び悩んでいるのかわからない人も多いのではないでしょうか。
成績が思うように伸びない人は、教材のレベルや勉強の仕方が自分に合っていない、目標や計画が曖昧になっているなどの原因が考えられます。
この記事では、勉強しても成績が上がらない人の特徴と具体的な解決方法を詳しく紹介します。
勉強しても成績が上がらない理由と解決策
1:基礎力がしっかり身についていない
2:勉強内容を十分に理解できていない
3:インプットとアウトプットのバランスがよくない
4:復習していない
5:参考書が自分のレベルに合っていない
6:自分の苦手分野や不足している部分がわかっていない
7:勉強した気になってしまっている
8:きれいなノート作りに時間を取られてしまっている
9:勉強時間が不足している
勉強しても成績が上がらない人の特徴
勉強することの意味をしっかり理解していない
目標や計画を立てていない・曖昧になっている
期限を決めていない
わからないところを放置している
勉強しても成績が上がらなくてつらいときの対処法
しっかり睡眠をとる
人に話す・相談する
休息日を作ってストレス発散する
得意教科を勉強する
塾や予備校に通う
勉強しても成績が上がらない理由と解決策
小中高生が勉強しても成績がなかなか上がらないのは、単に勉強時間が少ないという理由だけにかぎりません。
成績が上がらない原因として考えられるものや、解決策について詳しく紹介します。
1:基礎力がしっかり身についていない
成績が上がらない小中高生に多いのが、学びの基礎力が身についていないというものです。
基礎力とは、読み・書き・計算などに必要な知識や能力にあたります。
例えば、問題を解くために必要な文章を正しく読み取る能力、自分が考えていることを文字や言葉で表現できる能力などを養う必要があります。
基礎力の養成には時間と努力が必要であり、現在の能力に応じた段階的な学習が求められます。
2:勉強内容を十分に理解できていない
勉強の内容を十分に理解できていない人は、長時間努力して学習しても、記憶に定着させることは難しいです。
例えば、一部の概念や知識を誤解している場合、その後の学習で誤った知識がどんどん蓄積され、修正が困難になります。
理解が不十分な教科や分野ができてしまうと、自信の低下や学習意欲の減退に繋がります。
そのため、日頃の勉強では、疑問点や不明点を改善する時間をしっかり設けることが大事です。
3:インプットとアウトプットのバランスがよくない
勉強におけるインプットとは、参考書やインターネットにある教材などから、知識を得ることを意味します。
一方のアウトプットは、インプットで得た知識を活かして定期テストや模擬試験の問題を解いたり、自身の知識や能力を表現したりすることです。
成績が上がらない原因として、インプットかアウトプットに費やす時間や労力がいずれかに偏っている可能性があります。
例えば、毎日何時間もかけて教材を読んでいるのに成績が上がらない場合は、知識をアウトプットする演習問題に力を入れるのがおすすめです。
演習問題では、学んだ知識や概念を活用して問題を解決する能力を養えるため、様々な問題に対する応用力が向上します。
逆に試験対策として問題を解くことばかりに集中している人は、自身に足りない知識や能力を様々な手段で養うことが成績アップに繋がります。
4:復習していない
定期テストや模擬試験を受けた後、点数の確認だけで復習をしていない場合、弱点が改善されにくく、成績も上がりづらいです。
大切なのは、自身が何を理解できずに誤った解答をしてしまったのか理解し、復習することです。
復習は効果的な学習の一環であり、反復して学習することで情報の深層理解が進みます。
また、自身に足りない能力や苦手分野に気づくことで、その後の学習方法や学習コンテンツを最適なものに改善できます。
5:参考書が自分のレベルに合っていない
参考書のレベルが自分の知識・能力に対して高すぎる場合、理解が追いつかず、学習のモチベーションが下がっていることが考えられます。
逆に、自身にとって簡単すぎる参考書では、得られる知識の幅が狭まってしまい、成長が鈍る可能性があります。
まずは基礎的なレベルの参考書から選びましょう。その後、目標とする学力や偏差値に向けて徐々にレベルを上げていくことで、成長を実感しやすくなります。
自分のレベルに合った教材を選ぶ際は、インターネットや書店のレビューや評価も参考にしましょう。
6:自分の苦手分野や不足している部分がわかっていない
自身が苦手とする教科や問題の傾向がわからない場合、成績が伸び悩んでしまうことがあります。
得意な分野ばかりに時間をかけて学習してしまうと、弱点を見つけて課題を克服する時間が減ってしまいます。
自分に足りない知識や能力に気づくためにも、定期テストや模擬試験の結果から自己分析をしましょう。点数の低かった問題や分野を確認し、問題を解けなかった原因が知識不足なのか、読解力不足なのかを特定します。
知識不足だった場合、その後の学習計画に不得な分野を強化するための時間を設けましょう。
また、先生や講師にアドバイスを求め、効率的な学習方法を知ることも重要です。
7:勉強した気になってしまっている
勉強することだけに意識が集中している場合、勉強に費やした時間=自身の学力向上に繋がっていると勘違いしているケースもあります。
成績を効率よく伸ばすには、自身の課題に即した学習方法や学習コンテンツに時間を費やすことが大事です。
十分な学習時間を設けているのに成績が伸び悩んでいる場合、養うべき能力と実際の学習内容が剥離していることで効率が悪くなっていると考えられます。
8:きれいなノート作りに時間を取られてしまっている
きれいなノート作りに気を取られてしまうと、学習の本質的なポイントや重要な概念を見落とす可能性があります。
文字の美しさや情報の見やすさを重視したノート作りに時間をかけている場合、「授業や講義のペースに追いつけない」という問題も生じます。
ノートはあくまで学習に使うアイテムであり、きれいにまとめるだけでは成績に直接影響しないことを心得ておきましょう。
9:勉強時間が不足している
単純に勉強時間が足りないことで、学習すべき内容を網羅できていないことが考えられます。
勉強時間が不足すると、復習する時間を確保する余裕がなくなってしまいます。つまり、長期的な記憶の定着や理解が阻害されるということです。
限られた勉強時間しか確保できない人は、自身の課題や目標に合わせて計画的に学習内容を組み立てることで成績アップを図れます。
勉強しても成績が上がらない人の特徴
勉強をしても成績が上がらない人には、いくつか共通する特徴が見られます。
もしも自身がその特徴に当てはまる場合、学習に取り組む意識や学習方法の改善が必要です。
勉強することの意味をしっかり理解していない
勉強することの意味を理解していない場合、学習に時間を費やしても記憶に定着しにくくなることが考えられます。
まずは勉強への努力と成績向上の関連性を理解し、努力で得られた成果を可視化することがモチベーション維持・向上に繋がります。
勉強が単なる義務や負担として捉えられている場合、「学習することの楽しさ」に気づける教材や学習コンテンツが必要です。
目標や計画を立てていない・曖昧になっている
勉強する目標や計画を明確にしていない場合、学習に対する動機付けが弱く、効果的な学習が難しくなります。
学習の動機付けとは、「合格したい学校がある」「将来なりたい職業がある」「学校内で特定順位以上の成績をおさめたい」などです。
まずは、最終的なゴールに向けて中間目標を決めましょう。中間目標に向けて、どのような分野の知識や能力が必要なのか、また、どのような学力方法が効率的なのかが見えやすくなります。
また、自身の満足度や達成度のような抽象的なものではなく、例えば「数学の定期テストで80点以上を取る」といった定量的な目標が望まれます。
期限を決めていない
勉強をする期限を設けていない人は、学習の優先度が低くなり、モチベーションが低下する可能性があります。
また、期限がないことで学習の進捗や達成度が見えにくくなり、自身の成長が体験しづらくなります。
成績を上げるためには、一定期間において方向性を明確にした学習計画を立て、時間を効率的に活用しましょう。
例えば、1週間で取り組む学習内容をあらかじめ決めておき、週末に目標達成度や進捗を振り返ります。そして達成できたことや課題を洗い出し、翌週の計画に活かすことで、自分のペースに合わせて効率よく学習できます。
わからないところを放置している
教材を使って勉強している人の成績が上がらない理由として、わからないところを放置していることが考えられます。
自身が得意な分野の学習ばかりしていると、特定の科目や同じ問題で毎回同じ間違いをする可能性があります。
わからない問題こそ時間をかけて復習することが大切です。弱点の克服によって成績が底上げされ、自信がつくことで勉強のモチベーション向上にも繋がります。
勉強しても成績が上がらなくてつらいときの対処法
効率の良い勉強の取り組み方を実践しても、成績がすぐに上がるとはかぎりません。
勉強しても成績が上がらないときリフレッシュできる方法、学習の効率が良くなる方法を紹介します。
しっかり睡眠をとる
勉強に集中できない場合、しっかり睡眠時間をとりましょう。
睡眠によって疲労が軽減され、長時間での勉強や複雑な課題に対しても集中しやすくなります。
また、睡眠は記憶の定着や情報処理において、重要な役割を果たすと言われています。
十分な睡眠によって、勉強で学んだ知識や情報が脳に定着しやすくなり、復習や問題解決に役立ちます。睡眠中は成長ホルモンが分泌するため、脳機能の発達も促進します。
規則正しい生活習慣と十分な睡眠時間で、勉強の質を向上させることに努めましょう。
人に話す・相談する
勉強に対するストレスや悩みを人に打ち明けることで、励ましやサポートによってモチベーションが回復する可能性があります。
また、他人の意見やアドバイスから自身に合った新しい学習方法が見つかるケースもあります。
先生や講師からのフィードバックによって、自身の強みや弱点に気づくこともあるため、素直に悩みを打ち明けることが大事です。
休息日を作ってストレス発散する
休息日を作って趣味に時間を費やしたり友人と遊んだりすることで、心身の緊張がほぐれます。
リラックスできる時間を過ごすことで勉強に対するストレスが緩和され、次の学習期間に向けてモチベーションを高めることができます。
連日の勉強に長時間を費やしている人は、一度勉強のことを忘れて、丸1日休息することも時には必要です。疲労の回復により、学習の質が高まることが考えられます。
得意教科を勉強する
勉強に対するモチベーションが上がらない場合、得意教科を重点的に学習する機会も設けてみましょう。
得意教科の学習は、自身に合った効果的な学習方法が見つかりやすく、得意な問題を解くことで努力と勉強の成果を実感しやすいです。
ただし、不得意な教科を放置するのではなく、あくまでバランスを取りながら学習計画を立てるようにしましょう。
得意教科での成功体験は、自己評価を向上させます。自身の能力や努力を肯定的に評価することで、他の教科への自信も高まります。
塾や予備校に通う
塾や予備校では、個々の生徒に合わせたカリキュラムや的確なアドバイスを受けられます。
個々のニーズに合わせた指導によって、苦手分野の克服や新たな学習領域の理解の向上が促進されます。
塾や予備校は自宅での勉強とは異なり、定期テストや模擬試験の結果からフィードバックを受けるのも大きなメリットです。
自分の弱点や改善点が明確になり、それを克服できる適切な学習方法も見つかりやすくなります。また、他の生徒と一緒に学ぶ機会によって、同じ目標を持った生徒と意識を高め合うことができます。
例えば、ECCの個別指導塾『ベストone 藤沢校』では、ECCが豊富な学習メソッドと知見を活かした、完全個別指導による成績アップをサポートしています。
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まとめ
勉強しても成績が上がらない理由には、基礎力が足りないことや、自身に合ったレベルの学習ができていないことなどが挙げられます。
成績向上に大切なのは、勉強する目標や計画を明確にし、インプットとアウトプットのバランスの取れた学習方法を取り入れることです。
ECCの個別指導塾『ベストone 藤沢校』では、小中高生一人ひとりの個性や課題と真剣に向き合い、より効果的な学びの提供と成長のサポートを支援しています。
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ベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。
監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校学校長
横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。