「勉強ができない子供」の親が知っておきたい2つのポイントと勉強法を解説

 

子供が勉強ができるようになるために、親は何ができるのだろう?

と悩む保護者の皆さん。

今日ご紹介する2つのポイントを是非ご活用ください。

お子さんと一緒にできることです。

「勉強しなさーい」と言い続けるのは逆効果ですのでご注意ください。

 

親が知っておきたい2つのポイント

①勉強の目的を明確にする

目的が見えないままの勉強は全く楽しくありません。
「やらされている勉強」、「効率の悪い勉強」になり、勉強ができないという結果になります。

しかし目的がはっきりすると、ゴールまでにやらなければならないことが見えてくるため、毎日やるようになり、学習習慣がつき、勉強ができるという結果をもたらします。

ではどのようにして勉強の目的を明確にするのでしょうか。

まずは親子の時間を持ってみてください。

親子の時間を持つ

親子で是非将来の話をしてみてください。
そして
「お父さんの場合は・・・」
「お母さんの場合は・・・」
と経験談を交えながら話すと、意外と盛り上がります。
正直な失敗談や、頑張ったことを話してみてください。

小学生の場合

お子さんが小学生の場合は、将来なりたい職業はだいぶ先のお話になります。

「夢はこれからどんどん変わってもいいんだよ。でも今は、何に興味があるの?」と聞いてみてください。

そして
今興味のあること

将来の夢

小学校卒業までの目標

今の勉強の目的

の順番で、勉強の目的まで結び付けてください。

例えば

今興味のあること:
サッカー

将来の夢:
サッカー選手

この場合、サッカーの練習以外の勉強面では、以下のような具体的な目標が見えてきます。

小学校卒業までの目標:
サッカーの強い中高一貫校に入学すること

中学受験を希望しない場合は、サッカーの強豪高校の推薦をもらえるように、「まずは英検5級合格を目指す」などでもよいと思います。
中学校で英語に付いていけなくなっては推薦の夢も遠ざかります。

今の勉強の目的:
上の目標「サッカーの強い中高一貫校に入学すること」の達成を目指し、受験科目のテストで満点を取ること

できるだけ近い目標を立てることで、ただ勉強するのではなく、目標を達成するという目的のために勉強することになります。
それだけで、「勉強できない→勉強できる」に変化した子供たちをたくさん見てきました。

是非親子で話してみてください。

中学受験をする場合の注意点

志望校=親の志望校にならないように注意してください。

 

ベストワン藤沢校で中学受験をした生徒の場合、以下のように進めていきました。


学校長

中学受験にはよくあることなのですが、最初の第一志望校は親の第一志望校だったりします。そこで本人の希望を知るため、複数校を見学に行ってもらいました。学校の説明会やイベントに出て、先輩たちを見て、本人の肌感覚で希望する学校を絞っていきました。ただ「中学受験」という目的を明確にするだけでなく、その目的を出来る限り具体的にすることが大事なのです。そして、目的(ゴール)を決めた後は、そのゴールに向かって進むのみでした。もちろん課題を毎回作り、彼女に合った方法でルーティン化するための後押しはしました。それは私の得意技なので。

中学生の場合

お子さんが中学生の場合も、将来なりたい職業はだいぶ先ですが、得意科目が出てきたりします。

小学生のときと同じく、今興味のあることを聞いてみてください。

そして

今興味のあること

将来の夢

中学校卒業までの目標

今の勉強の目的

の順番で、勉強の目的まで結び付けてください。

例えば

今興味のあること:
アメリカ映画、英語

将来の夢:
通訳、翻訳家

この場合、今できることは、英語を得意科目にして、夢に近づくことです。

中学校卒業までの目標:
英語に力を入れている高校に入学すること

ここから、さらに具体的な今の目的が見えてくるかもしれません。

今の勉強の目的:
上の目標「英語に力を入れている高校に入学すること」の達成を目指し、次の英検を受験・合格して着実にレベルアップすること

最終的には志望高校に入学するために勉強するのですが、今勉強する目的は「次の英検に合格するため」のように、近い目標があるとよいのです。

ベストワン藤沢校では、以下のように、留学を目指した子もいました。こういうレアケースももちろん応援します。


学校長

高校への興味が余り見られなかったので話を聞いてみました。すると「みんなと同じ高校にはあんまり行きたくない」と言っていたのです。私が冗談ぽく「じゃあ海外の高校とか?」と聞くと、実は本人も同じことを考えていたけど、「無理だろう」と思っていたようです。そこでご家族とも協力して海外への進学を決めました。その後は、とにかく英語を毎日頑張るようになり、英語の成績が上がると、数学も頑張るようになりました。習慣化は後から付いてきた感じですかね。

高校生の場合

お子さんが高校生の場合は、将来の夢が少し具体的になる子もいます。しかし、「特に夢はない」という生徒も実は多いのが現実です。

小学生・中学生と同じく、とりあえず今興味のあることを聞いてみてください。

そして

今興味のあること

将来の夢

高校生卒業までの目標

今の勉強の目的

の順番で、勉強の目的まで結び付けてください。

例えば

今興味のあること:
SNS、IT

将来の夢:
ITコンサルタント

この場合、今できることは、理系科目と英語に力を入れて、夢に近づくことです。

高校生卒業までの目標:
ITコンサルタントなど、IT系企業への就職率の高い大学の学部に推薦入学すること

ここから、さらに具体的な今の目的が見えてくるかもしれません。

今の勉強の目的:
上の目標「IT系企業への就職率の高い大学の学部に推薦入学すること」の達成を目指し、次の定期テストで良い点数を取ること

「次の定期テスト」など、近い将来の目標達成のために勉強することは、モチベーションを保つ効果があるため、非常におススメです。

是非親子でお話してみてください。

②勉強の環境を整える

2つめのポイントは、勉強の環境を整えることです。

快適な環境は勉強へのやる気を上げ、集中力を高め、最終的に勉強ができるにつながります。

勉強部屋の環境

勉強部屋の居心地が悪いのに勉強に集中できる人は非常に稀です。

以下は、勉強への集中を妨げる項目です。できればすべて解決して勉強の環境を整えてあげてください。

  • 部屋の中散らかっている
  • 視界に入る位置にマンガ、ゲーム、テレビなどがある
  • 部屋が明るすぎる
  • 部屋が暗すぎる
  • 部屋が暑すぎる
  • 部屋が寒すぎる
  • 家族の気配が気になる

スマホとうまく付き合う

お子さんはスマホを持っていますか?
持っている場合、制限などはかけていますか?

ルールを決めていて、順調に勉強が進んでいる場合は問題ありませんが、お子さんが常に手元に持っている場合は、勉強の環境が整っているとは言えません。

特に中学生以上になると、SNSの投稿記事が気になったり、友人の投稿によってメンタル面に影響が出たりします。

「夜の勉強時間3時間だけは、リビングで充電しておいて絶対に見ない」
など、できれば本人がルールを決めるよう促してみてください。

⚠親のNG行動
スマホを完全禁止にする


ベストワン藤沢校に来ていた生徒さんや先生たちも、スマホ対策は色々してきたようです。

詳しくはこちらをチェックしてみてください↓

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塾の自習室を使う

塾に通っている人は、塾の自習室をお勧めします。

理由は以下の通りです。

  • 他にも勉強を頑張っている仲間がいるので刺激になる
  • 分からないところが出てきた場合、先生に質問ができる(塾によります)
  • 「塾で集中して勉強、自宅ではゆっくりする」ことでメリハリが出る

また長期的に考えると、基礎学力を身に付けていないと、本当の意味での勉強ができるにつながりません。
そういう意味では、できれば塾に通って、塾の先生に「自分の基礎学力」を把握してもらい、そのレベルに合った指導を提供してもらうことは非常に効果的です。
基礎をしっかり固めて、応用力もつけ、本番で実力を発揮できるようにしましょう。

 

勉強ができない人の勉強方法

ここからは勉強方法について提案させていただきます。

①勉強しないからできない人

勉強を全くしていないため勉強ができない人は、まずは上でご紹介した2つのポイントを確認してください。

目的を明確にして、勉強の環境を整えるだけで、勉強をするようになり、勉強ができるようになる可能性はかなり高いです。

それでも勉強を始めないお子さんには、以下を試してみてください。

一番好きな(嫌いでない)教科を1つだけ勉強する

読むことが好きなお子さんの場合

いきなり予習としてその教科の教科書を音読するだけで構いません。
次回の授業が復習になり、いつもより理解ができ、興味が湧いてきます。

問題を解く方が好きなお子さんの場合

一度習った単元の問題を、解説を読みながら解いてみてください。解けなかった場合は、もっと前に戻り、正解できる個所まで戻ります。
自分が理解できていたところを見つけたら、そこから先を復習しなおせばよいことになります。
一人での復習が難しい場合は、親御さん、学校の先生、塾の先生にどんどん頼るよう勧めてください。

②勉強しているのにできない人

お子さんが勉強しているのにできない、という場合は、覚えたつもり理解したつもりになっていないか確認してあげてください。

覚えたつもりにならないために

単語、重要語句などの暗記は、必ず思い出して言う、書くなど、アウトプットを行ってください。
頭の中で何度も繰り返し、何度も目で見ただけでは、覚えたつもりでも、テストでは正確に書けない場合があります。

理解したつもりにならないために

授業で聞いた内容を簡単に理解できたとき、または教科書を一度読んだら理解できたときでも、必ず問題を解いてください。
確認の問題を解いていないと、理解したつもりでも、テストで不正解になる可能性が高いのです。

詳しくは、以下の記事をお勧めします。

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まとめ

「うちの子は勉強ができない」と悩んでいる保護者の皆さんが知っておきたいポイントは2つです。

①勉強の目的を明確にする
まずは親子の時間を持って、お子さんの興味のあることを聞いてみてください。

②勉強の環境を整える
快適な環境は重要です。
以下について確認・検討してみてください。

  • 勉強部屋の環境
  • スマホとうまく付き合う
  • 塾の自習室を使う

勉強法については以下をご紹介しました。

★勉強しないからできない人
上の①と②を完了してください。
それでも勉強を開始しない場合は
一番好きな(嫌いでない)教科を1つだけ勉強する

★勉強しているのにできない人

アウトプットで確認を行い、「覚えたつもり・理解したつもり」をなくす。

 

親子間だけでは難しい場合は、是非ご相談ください。

ベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。

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ライター:川崎香織

神奈川県生まれ。江ノ島のそばに住むようになってからは25年以上。
テンプルユニバーシティ教養学部卒。
会社員やECCジュニアのホームティーチャーを経て、現在はベストワン藤沢校の事務スタッフとしてブログやSNSを担当しています。
子供たちが頑張る姿を見ながら仕事ができるなんて、最高の職場環境です♪

 

監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校学校長

横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。

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