小学生または中学生の保護者のみなさまへ
勉強がつまらない・・・
とお子さんに言われたことはありますか?
そんなとき「お母さんも同じだったよ」なんていう体験談を話すのはとっても良いと思います。
そしてその後で「とっておきの解決策があるよ」と教えてあげてください。
今回ご紹介する4つの解決策がお役に立てると思います!
① 興味に沿って遠い未来の目標を決める
「勉強がつまらない」と感じるのは、興味が持てないからです。
これはきっと子供から大人まで共通ですね。
さらに「やらされている」と感じていては興味を持てるはずがありません。
そこで、勉強を、今興味のあること→将来の夢→遠い未来の目標に結び付けてみてください。
小学生・中学生にとって「将来何になりたいか」はずいぶん先の話ですが、漠然とした夢でよいのです。
「夢はこれからどんどん変わってもいいんだよ。でも今は、何に興味があるの?」と聞いてみてください。
例えば・・・
興味:
サッカー
⬇
将来の夢:
サッカー選手
⬇
遠い未来の目標:
サッカーの強豪高校入学
他には以下のような例があります。
② 近い未来の目標を決める
遠い未来の目標を見つけたら、今度は近い未来の目標を決めます。
上の例を使うと・・・
興味:
サッカー
⬇
将来の夢:
サッカー選手
⬇
遠い未来の目標:
サッカーの強豪高校入学
⬇
近い未来の目標:
英検取得
理由:
サッカーの強豪高校を探していたら、ある高校では「英検3級取得者は10点、英検準2級取得者は20点を入試の結果に加点する」という措置をとっていたため。
高校入試までの時間が長い場合、それまでモチベーションを保つのは難しいものです。そこで、英検取得者は高校入学の時に優遇されるケースが多いことを伝え、まずは3級取得を目指してください。
ここで英語に興味が持てれば、次に準2級を目指します。
結局ここでの勉強が、高校入試や高校入学後、または興味や夢が変わった場合でも、必ず役に立ちます。
🔷Aさんの場合
小学5年生だったAさんは、親御さんの勧めでベストワン藤沢校に通っていましたが、勉強がつまらないと言って、授業中も居眠りすることが多くありました。
そこでAさんの興味や将来の夢について聞いてみました。
すると以下のように答えてくれました。
興味:
絵を描くことと本を読むことが好き
将来の夢:
(まだ明確ではないけど)美術の先生とか、国語の先生とか
そこから以下のような目標が見えてきました。
遠い未来の目標:
大学に行って教員免許を取ること
近い未来の目標:
英検や漢検の取得
理由:
Aさんは中学受験を決めていたので、検定試験の「受験」を体験して、合格した時の達成感を得るため。
中学からの英語や国語への苦手意識を減らすため。
Aさんの場合、塾に来た当初は親御さんだけが、「中学受験」を望んでいました。
Aさんの意思は曖昧だったのですが、いくつかの学校に見学に行ったあとは意欲を見せ始め、受験を決めました。
となると、英検・漢検は特に役立ちます。
英検に関しては、中学受験の教科に英語を導入する学校、また英検取得者を優遇する学校が増えています。
漢検に関しては、漢検取得者を優遇する学校はありませんが、取得していれば、受験願書の「特記事項」に記入して受験校へのアピールができます。
🔷Bさんの場合
中3だったBさんは、まじめに勉強をしていましたが、特に目標はなく、自分の偏差値に合った高校を選び入学しました。
将来の夢はないと言っていましたが、よく聞いてみると、以下のように、「農業」や「食料生産」に興味があるということでした。
興味:
農業
将来の夢:
(よく分からないけど)農業・農村などの役に立ちたい
そこから以下のような目標が見えてきました。
遠い未来の目標:
農学部のある大学に行って農業について色々学ぶこと
近い未来の目標:
次の定期テストで全科目点数アップ
理由:
成績をアップさせて、文系・理系の入試にも対応できるようにするため。指定校推薦も視野に入れるため。
Bさんは高校生になりましたが、まだ志望校が定まっておらず、農学部の試験科目が理系なのか文系なのかも決まっていませんでした。
そこで、全体的な成績アップを目指し、うまくいけば指定校推薦をゲットしようということになりました。
もともとコツコツと勉強できる生徒さんだったので、成績アップ→指定校推薦はBさんに合っていると思われました。
③ 勉強レポートをつける
ここからは勉強がつまらなくならないようにするための具体的な解決策です。
上で紹介した①と②の解決策で目標が決まっても、この先ずっと楽しく勉強できるというわけではありません😅
勉強レポートに、お子さんがどのくらい頑張ったかを記録してもらいましょう。
付ける項目は:
- 勉強した内容
- 勉強した時間
- 理解満足度(〇、△、×)
このレポートを付けると、どのくらい頑張ったかだけでなく、どのくらい進んだのか、どの位置でちょっと止まっているのかが見えるようになります。
そして進んでいると嬉しくなったり、止まっているとどこが苦手かが見えてきたりします。つまり進んでいても、止まっていても、意外とモチベーションを保つことができるのです。
勉強レポートを何に記録するかは、例えば以下のようなものが役立ちます。
ノート📝
手書きで好きなように書くことができます。
メモ書きのように取り消し線を入れたり、自由度は高いかもしれません。
イラストなどが得意な人は、カラフルな勉強レポートを作ってモチベーションを上げる人もいます。
スマホのスケジュールアプリ📱
アプリの方が使いやすい人もいるでしょう。
カラフルなものからシンプルなものまであるので、自分の好みのアプリを見つけてください。
エクセル💻
エクセルを使ったことのある人、または保護者の方が得意だという人は、エクセルに挑戦してみてください。
パソコンに慣れるチャンスです。入力操作だけでなく、セルに色を付けたり、罫線を引いたり、基本的な機能を覚えておくと将来役に立つと思います。
勉強した時間の最後の行には合計の計算式を入れると自動で計算され、ちょっと嬉しくなるはずです。
④ 勉強の環境を整える
勉強の集中力を保つには、勉強する環境も重要です。
以下のような工夫をしてみましょう。
自宅の勉強スペースからソファやベッドが見えないようにする
自分の部屋にある学習机で勉強する人、リビングの方が落ち着くのでダイニングテーブルで勉強する人、様々だと思います。
いずれの場合も、勉強に飽きて、または分からなくなったとき、ベッドやソファに寝転んでしまう人は多いはずです。
例えばお子さんが「30分間は絶対に勉強に集中する」と決めたら、できるだけベッドやソファが見えない向きで勉強させるようにしてみてください。
自分の部屋で、学習机がベッドのすぐ横にある場合は、間にパーティションになるような何かを置くだけでも違います。
一歩か二歩でベッドに行ける場合と、そのパーティションをどかしたり、回り込んでベッドに行く場合とでは差が出るのです。
勉強中はスマホに触らないようにする
塾に通っている人は、スマホを見ながら勉強はしないと思いますが、自宅の場合はスマホをついつい触りがちです。
「今から30分は勉強に集中するから、スマホは家の人に預ける」など、工夫をしましょう。
スマホは持っていないけどゲーム機がそばにある場合は、保護者の方がゲームのコントローラーを預かってください。
自宅では仮眠も取り入れる
集中力が切れてどうしても眠い時は、15分から30分程度の短い仮眠が良いそうです。
これはパワーナップ(power nap)と言われ、その効果は以下のようなものがあります。
- 疲れが取れる
- 認知力、注意力が上がる
- 作業効率が上がる
- 記憶力と創造性が上がる
自分に合った塾を選ぶ
自宅で勉強に集中できないお子さんは、塾を検討してみてはいかがでしょうか。
また、塾にすでに通っているお子さんは、その塾が本当に自分に合っているかどうか、もう一度一緒に考えてみてください。
塾の種類は以下のようなものがあります。
- 総合塾
- 専門塾
- 進学塾
- 補習塾
塾に行く目的やお子さんの性格などに合わせて選んでみてください。
指導方法は以下のような種類があります。
- 集団塾
- 個別指導塾
集団と個別のどちらが合っているか分からない場合は、以下を参考にしてみてください。
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |