小学生はいつから塾に通うべきなのでしょうか?
塾といっても、最近ではプログラミングや英会話といった専門的な塾も増えてきていますね。
また、中学受験者も増えており、さらには英語を中学の受験科目に導入する中学も増えているため、一概にいつからというのは難しいです。
そこで今回は、塾の種類をご紹介しながら、それぞれの入塾のオススメの時期をお伝えしたいと思います。
いつから何を学習すべきか迷っている保護者の方は、是非参考にしてみてください。
塾の種類と入塾のオススメ時期
塾は大きく分けて4種類あります。
総合塾
総合塾とは、一般的には進学クラスと補習クラスの両方に対応している塾のことをいいます。
大手塾は、総合塾であることが多いです。
例えば集団クラスと個別指導クラス、進学クラスと補習クラスなど、さまざまなクラスがあるため、すべてに興味がある人には合っていると思います。
入塾のオススメ時期:小4
つまり、「9歳の壁」「小4の壁」の時期です。
子供たちはこの時期に劣等感を抱き始めることが多く、自己肯定感が失われやすいと言われています。
脳の発達により、抽象的な概念も理解できるようになったり、自分を客観的に認識できるようになったりすることで、劣等感などが生まれます。
この時期に、お子さんの学力に合わせてクラスを変更できたり、また集団に合わなければ個別に変更できたりする総合塾に入ると効果的かもしれません。
ただし、総合塾によっては進学塾と補習塾のどちらかに偏っている場合もあるので、事前に確かめることを忘れないでください。
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専門塾
専門塾は、「算数専門」、「英検専門」など特定の教科のみ指導をします。中学受験に特化している塾も専門塾です。
また、プログラミング、英会話などだけを指導する塾も専門塾です。
小規模な塾が多く、集団クラスでも少人数が多いようです。
入塾のオススメ時期:小1(英会話やプログラミング)
英会話やプログラミングは早ければ早いほうが良いです。
理由は以下の通りです。
- 小学生向けの英会話やプログラミングのクラスは、楽しく学べるように工夫されているので続けやすい。
- 先生の言うことを集中して聞くことに慣れるため、小学校の授業を受けるうえで役立つ。
- 英語は小3、プログラミングはほとんどが小5から学校で授業が始まるので、それまでに慣れておけば自信→自己肯定感アップにつながる。
では中学受験や特定の教科に特化した塾についてはどうでしょうか。
入塾のオススメ時期:小3の2月(中学受験対策)
理由は、中学受験対策の専門塾では、小学校3年生の2月にカリキュラムがスタートするためです。
少人数制の多い専門塾で、この時期から先生との信頼関係ができれば、色々なメリットがあります。勉強面での質問や相談、志望校の決定など、話しやすい先生がいることは非常に重要です。
高学年になって不安を感じたときも、3年生の時から通っている塾の先生になら気持ちも伝えやすいと思います。
また中学受験では、筆記試験のほかに作文や面接もあります。これらの面も専門塾ではしっかりサポートしてくれるので、カリキュラムが始まる小3の2月から入っていると安心です。
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進学塾
進学塾とは、受験対策をする塾のことです。
「難関中学対策コース」などを掲げている塾が多いため、小学校の授業よりも速いペースで進行していくのが一般的です。
しかし塾によって特徴はさまざまで、例えば以下のようなものがあります。
- 完全個別指導
- 入塾前にテストをして成績別にクラスを分ける集団塾
- 授業だけでなく議論を取り入れている
そのため塾を選ぶときは、詳細を確認する必要があります。
入塾のオススメ時期:小3の2月
理由は、中学受験特化の専門塾と同様に、小学校3年生の2月にカリキュラムがスタートするためです。
集団塾の場合はみんなと同じ時期にスタートして、仲間と一緒に頑張るほうが良いでしょう。
ただし個別指導塾の場合は、小4になってからでも個別にカリキュラムを作ってくれるので遅くありません。
個別のカリキュラムの方が安心という方は、是非ベストワン藤沢校までご相談下さい。
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補習塾
補習塾とは、学校の授業に合わせてお子さんをサポートする塾のことです。
個別指導塾が多く、通っている学校に合わせたテスト対策をしてくれます。
学校の授業についていけない子供、勉強しているつもりでも成績が上がらない子供だけでなく、学校の成績をすべて上げて、いずれは指定校推薦を狙う子供にも合っています。
入塾のオススメ時期:小4
他の塾に比べてサポートが手厚いため、小5からでも遅くはないとも言えます。
それでも小4での入塾をオススメする理由は、以下の通りです。
- 学習習慣を早めにつけることが重要
小学生にとって通塾の大きなメリットは、学習習慣がつくことです。
これはゆくゆくは高校受験、大学受験の際に大いに役立ちます。 - 英語は、小5から「教科型」授業がスタート
小5からは英語の成績もつくため、その1年前から塾で習っておくと自信がつきます。 - 9歳の壁
上述の通り、この時期に劣等感を抱き始めることが多いため、勉強に自信をつけることで自己肯定感を保つことができます。 - 小学校高学年から学習内容の抽象度が上がる
抽象度が上がるとは
抽象的思考を伸ばすための学習内容が増えるということです。
抽象的思考とは、抽象的に考えることです。
9歳の壁とも関連しますが、高学年になると抽象的な概念が理解できるようになるため、学習内容も抽象的思考を伸ばすものになります。
この抽象的思考ができるようになると、例えば算数で習ったことを概念でとらえ、その内容を理科や社会、日常生活の中に応用できるようになるのです。
例:
算数で「割合」を習う
↓
抽象的思考力がある生徒は、これを概念としてとらえる
↓
さまざまなシチュエーションで「あ、割合はここでも使えるな」と考えることができる=自然に「割合」という概念を使うようになる
ここを塾でクリアできれば、9歳の壁も怖くありません。
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まとめ
最後に、以下のようにまとめました。
塾に通う目的を考えながら、どこに通うか、いつから通うかを検討してみてください。
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