「子供が宿題をしない!」親はその時どうする?-小学生編-

 

ベストワン藤沢校に通う生徒さんの保護者からも

「宿題を全然やりません。家ではゲームだけです」
「塾で宿題をやらせてもらえませんか?」
「宿題はやらなくてもよいと思っているようです」

などの声が届いています。

こんな時、親はどうすればよいのでしょうか?

今回は、子供が宿題をやらないときに

  • 親がやってはいけないこと
  • 親がやるべきこと
  • 親が放っておくとどうなるか

についてご紹介します。

*目次

 

親がやってはいけないこと

① 好きなことを完全禁止にする

「宿題をやらなければゲーム禁止!」など、好きなこと、楽しみにしていることを全面禁止にするのはやめましょう。

低学年のお子さんなら「ゲームできなくなるのは嫌なので宿題をやろう」とやるかもしれません。
しかしこれはやらされているだけで、やる気が出たわけではありません
やる気はさらに下がる可能性があります。

高学年のお子さんなら「ゲームできないなんて最悪だ。もういい!」と、余計に反抗して宿題をやらなくなる可能性があります。
もちろんやる気は上がりません。

 

② イライラして怒る

宿題をしなさいと言っても全然やらないと、当然イライラします。でもここで怒ってお説教を始めてしまうと逆効果です。
特に誰かと比較したり、「恥ずかしい」など、プライドを傷つける言葉は避けてください。どんどんやる気を下げることになります。
怒るのではなく、後述する親がやるべきことをやってみてください。

 

③ 何もしない

イライラして怒るのはだめですが、何もしないのもよくありません。
小学生のお子さんは、「無視されている」と思って傷つく場合があります。
また何もしない時間が長ければ長いほど、「宿題をしない」ことが習慣化してしまうため、ここから宿題の習慣化に持っていくことはどんどん困難になります。

 

親がやるべきこと

ここでは、親がやるべきことを4つご紹介します。
最初は簡単に始められるお片付けから。最後は一番重要なので是非参考にしてください。

 

① 勉強する場所を片付ける

宿題は学習机でやらせていますか?それともリビングのテーブルですか?
どちらでも、お子さんがやりたい場所で良いと思います。
宿題はほぼ毎日やることなので、お子さんがリラックスできる場所が適しているかもしれません。

宿題の場所が決まったら、一緒にお片付けをしましょう。
キレイに片付いたら、お気に入りのカップに好きな飲み物を入れて、お気に入りの文房具を置いて、宿題の準備を整えます。
お子さんのお顔をチェックして、満足そうにしていたら準備OKです。

 

② 簡単・得意な問題から始める

キレイに片付いた宿題の場所で、少しやる気が出ても、いきなり苦手分野の宿題に取り掛かるのは大変です。
大人でも嫌になります。
そこで、保護者の方が、お子さんの得意科目、または単純・簡単な宿題を見つけてあげてください。
「これならすぐに終わるから、まずはこれだね」
「最初はこれをやって、次にこれをやれば3時には終わるね」
など、具体的な内容の声掛けをして始めてみましょう。

今日の宿題は全部苦手💦という場合は
「苦手でもここから始めればやりやすいね。」
「最初は一緒にやってみよう」
など、是非一緒に始めてみてください。

 

③ ご褒美をあげる

ご褒美はあげない方がよい、という考え方もありますが、やはりご褒美があるとモチベーションが上がります。

モチベーションは、主にドーパミンという脳内物質によってもたらされるそうです。
中脳辺縁系の側坐核と言われる脳の部位がドーパミンで刺激されると、モチベーションが上がるそうです。

ご褒美の内容はモノだけではありません。

褒め言葉

一番は褒め言葉ですね。
まずは宿題を始めたことを褒めましょう。
そしてもちろん、最後まで終わらせることができたらもっと褒めましょう。

褒め言葉に勝るものはありません。自己肯定感が上がり、達成感を感じることができれば、やる気が上がるだけでなく、精神安定など、良いことばかりです。
もちろん宿題の習慣化にもつながります。

お菓子

好きなお菓子が食べられると思うと、大人でもモチベーションが上がります。
お菓子の場合は、毎日続くものなのであまり豪華なものではない方が良いですね。
宿題をしたという努力に対して、褒め言葉と一緒に渡してください。

時間

ゲームの時間、動画を見る時間など、ルールを決めているご家庭もあるかもしれません。
そのルールに宿題を入れるのも良いと思います。

または、宿題を始める前に具体的な時間を伝えるのも効果的です。
「この問題から始めて、次にこれをやれば3時に終わるね。そうすれば、ご飯まで今日は1時間ゲームできるよ」
例えば上記のような言葉の方が、やる気と共に集中力もアップするかもしれません。

あるいは、もう少し大きな目標と長い時間を設定することもできます。
「宿題を欠かさずやるようになったら、ディズニーランドに行こう!」
などです。

目標:毎日宿題を忘れずにやること

ご褒美の時間:ディズニーランドで1日中遊ぶ

ただしこれはある程度宿題をするようになってからの方が効果的かもしれません。
まだ宿題をしない状態で、いきなり「毎日宿題を忘れずにやる」という目標は厳しいと思います。

ご家庭で工夫して目標&ご褒美を見つけてください。

納得いくご褒美が見つからない場合はご相談ください。

 

④ 宿題をするとどうなるかを伝える

ご褒美と少し似ていますが、宿題をすると良いことがいっぱいある、ということを伝えてください。

お子さんに「なんで宿題やらないといけないの?」と聞かれて
「勉強は子供の仕事なの」
「学校で決まっているから」
などと言ってしまう保護者の方もいらっしゃるようですが、これはやめておきましょう。

それよりも「良いことがいっぱいあるからだよ」と言ってあげてください。

ベストワン藤沢校の学校長は、シンプルにハッピーになれると言っています。


学校長
  • 授業が分かるようになるとハッピー
  • 知らないより知っている方がハッピー
  • できないよりできる方がハッピー
  • お父さん・お母さんに褒められるとハッピー

お子さんにとって自己肯定感は重要要素です。
お子さんがこれらのハッピーを自覚すれば、自己肯定感アップにつながるはずです。

 

親が放っておくとどうなるか

では最後に、親が何もせずに放っておいたらどうなるのでしょうか。

冒頭の親がやってはいけないことでも述べましたが、「何もしない」はよくありません。

親がこっちを見てくれない感じる

最悪のケースとして、お子さんが「お父さん・お母さんに無視されている」と感じることがあります。
この場合、もちろん自己肯定感は下がり、精神も不安定になります。
勉強にやる気が出ないのも当然です。

一緒に宿題をしたり、どこから始めるか、またご褒美を考えたりしてください。

放っておかれてラッキーと感じる

保護者が宿題をしなくても怒ったりせず、一緒にゲームをする場合、お子さんはラッキー♪と感じることでしょう。
しかし、宿題をしないのが当たり前になってしまうと、ここから学習の習慣化にもっていくのは至難の業です。
また、宿題は全くしなくても授業は集中して受けることができるという子供はかなり少ないため、放っておくといずれ授業に付いていけなくなります。
そうなると、勉強へのモチベーションは下がる一方です。
そうなる前に、是非上述の宿題をやるとどんなハッピーがあるかを伝えて、宿題の習慣化を目指しましょう!

 

まとめ

親がやってはいけないこと

  1. 好きなことを完全禁止にする
  2. イライラして怒る
  3. 何もしない

親がやるべきこと

  1. 勉強する場所を片付ける
  2. 簡単・得意な問題から始める
  3. ご褒美をあげる
    ①褒め言葉
    ②お菓子
    ③時間
  4. 宿題をするとどうなるかを伝える

親が放っておくとどうなるか

  1. 「お父さん・お母さんに無視されている」と感じる
    →自己肯定感は下がり、精神も不安定に
  2. 放っておかれてラッキーと感じる
    →いずれ授業に付いていけなくなり、勉強へのモチベーションがもっと下がる

 

ベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。

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ライター:川崎香織

神奈川県生まれ。江ノ島のそばに住むようになってからは25年以上。
テンプルユニバーシティ教養学部卒。
会社員やECCジュニアのホームティーチャーを経て、現在はベストワン藤沢校のスタッフとしてブログやSNSを担当しています。
子供たちが頑張る姿を見ながら仕事ができるなんて、最高の職場環境です♪

 

監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校学校長

横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。

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