塾に行きたくない・ストレスに感じる9つの原因&7つの対処法!

 

塾に通うことの大切さを理解していても、何らかの原因で「塾に行きたくない」と思う子どもは少なくありません。
塾に継続して通いたくなるためには、ストレスや不安に繋がる要因を洗い出し、モチベーションを高める具体的な対策が必要です。
この記事では、塾に行きたくない人、塾でストレスを感じる人に共通している原因と7つの対処法を紹介します。

*目次

塾に行きたくない・ストレスに感じる9つの原因
 1:講義の内容がわからない・レベルについていけない
 2:塾の宿題が多すぎて期限に間に合わない
 3:塾の講師と相性がよくない
 4:友達や人間関係がつらい
 5:睡眠不足で眠い・疲れている
 6:自宅から遠くの塾へ通うのが大変
 7:受験の焦りでストレスが溜まる
 8:塾以外にやりたいことがある
 9:そもそも勉強したくない・勉強が嫌い

塾に行きたくない・ストレスに感じるときの7つの対処法
 1:塾に行きたくない理由を明確にする
 2:塾に通い始めた理由・目的を思い出す
 3:塾をやめても問題ないか考えてみる
 4:親子で話し合う
 5:指導形態(集団・個別)を切り替える
 6:自分に合ったレベルの塾を選ぶ
 7:オンラインで授業を受ける

子どもに「塾に行きたくない」と言われた際の親の対処法
 怒らずに子どもの話を聞く
 些細なことでも子どもを褒めるようにする
 塾の先生に相談する
 休塾して考えさせてあげる

塾に通うメリットや重要性

まとめ

 

塾に行きたくない・ストレスに感じる9つの原因



塾に行きたくないと感じた場合、なぜそのような感情が生まれたのか原因を知ることが大切です。

ここでは、良くある9つの原因について詳しく解説します。

1:講義の内容がわからない・レベルについていけない

塾の講義の最中にイライラしてしまう人は、自身の学力レベルと講義の内容が合っていない可能性があります。

特に頭をフル回転させる数学や物理の講義などでは、問題が解けないことに対してストレスを感じてしまう生徒がいます。

また、集団指導塾の場合、自身の理解とは関係なく講義が進むこともあり、「講義の話がわからないから塾に行きたくない」と思うこともあるでしょう。

2:塾の宿題が多すぎて期限に間に合わない

塾では予習や復習を兼ねて宿題が出されることがありますが、その量が多すぎると感じる生徒がいます。

自宅で宿題に取り組む時間が十分に取れない人や、宿題を効率よく進められない人にとって、量が多すぎる宿題は大きなストレスを与えてしまうでしょう。

塾によっては、宿題の内容を講師や他の生徒の前で発表する機会もあります。そのため、プレッシャーと焦りから気分が落ち込んでしまうことも考えられます。

宿題が期限に間に合わないと悟ったとき、塾を休んでしまうことも懸念されるため、学習との向き合い方や学習方法を見直さなければなりません。

3:塾の講師と相性がよくない

塾の講師と上手にコミュニケーションが取れない場合、塾で居心地が悪いと感じ、学習に対する意欲が低下することがあります。

相性が良くない講師に対しては、生徒が率直な疑問や素直な気持ちを伝えづらくなります。そのため、「講義でわからなかった部分が解決できない」ということが懸念されます。

講師の教え方やスタイルが生徒に合わない場合、「塾が楽しくない」と感じてしまうでしょう。

塾を選ぶ際には、カリキュラムや学習プログラムだけではなく、講師の特徴も理解しておくべきです。

4:友達や人間関係がつらい

集団指導塾では、同じ目的を持った生徒が同じ空間で学習します。

他人とコミュニケーションを取るのが苦手な人が塾内で孤立した場合、「塾に行くことが苦痛」と思うことがあります。

また、同じ塾に通っている友達と喧嘩してしまった場合、顔を合わせたくなくて塾に行くのを避けてしまうことも考えられるでしょう。

塾での人間関係は保護者から見えづらいものであるため、講師やスタッフから塾内の様子を共有してもらうことが大切です。

5:睡眠不足で眠い・疲れている

睡眠不足や疲労が続くと感情のコントロールが難しくなり、イライラしたり集中できなかったりします。

身体的・精神的に安定していない状態では、講義や人間関係に対するストレスが増し、塾に行くことにネガティブな感情が生まれる可能性があります。

他の習い事や部活動によって疲労が蓄積しているときは、情報の吸収や理解が阻害されることもあるでしょう。

睡眠不足や疲労によって講義の内容が理解しづらい場合、塾に対するやる気が出ない状態が続くことも考えられます。

6:自宅から遠くの塾へ通うのが大変

長時間の通学は体力的にも精神的にも負担がかかり、塾の講義への取り組みに支障をきたす可能性があります。

時間的な制約でプライベートや趣味に費やす時間が削られ、ストレスを感じてしまう生徒もいるでしょう。

また、通学距離が遠い場合、友達や他の生徒とコミュニケーションを取る時間も少なくなります。そのため、塾内での人間関係の構築に苦労し、孤立することもあります。

7:受験の焦りでストレスが溜まる

受験日が迫ってくると、合否の結果に対する不安や不確実性がストレスの原因になります。

集合塾の場合、他の受験生と自分を比較してしまい、プレッシャーや不安をより感じてしまう人もいるでしょう。

受験では、学校の先生や講師だけではなく、家族や友人からの期待が伴うこともあります。

周囲の人の接し方がストレスを増加させる可能性もあるため、心のケアや息抜きに時間を使うことも大切です。

8:塾以外にやりたいことがある

塾以外にやりたいことがある人は、「塾に時間を使うのがもったいない」と感じることがあります。

例えば、部活動や習い事で大会やイベントが迫っている場合、頭の中がそのことでいっぱいになり、講義の内容が身につかない可能性があります。

受験日が近いのに塾よりも趣味を優先的に考えてしまう人は、オンとオフのメリハリをはっきりし、短時間でも学習に集中できるよう取り組まなければなりません。

9:そもそも勉強したくない・勉強が嫌い

塾のカリキュラムや受験科目が自分の興味や関心と剥離している場合、勉強に対するモチベーションはなかなか高まりません。

一部の科目に対して苦手意識があると、学習に対する恐れや不安が増し、塾で勉強することに嫌悪感が生まれる可能性もあります。

成績や評価への過度なプレッシャーも、勉強が嫌いになる理由の一つです。そのため、学習目標の高さを見直す必要もあります。

 

塾に行きたくない・ストレスに感じるときの7つの対処法

ここからは、何らかの理由で塾に行きたくない人におすすめする7つの対処法を紹介します。

1:塾に行きたくない理由を明確にする

なぜ塾に行きたくないのかを整理して、適切な対処を考える必要があります。

例えば、部活動や他の習い事で忙しくて疲れていないか、塾の宿題が溜まっていないかなどを確認します。

塾の環境や人間関係が原因で居心地の悪さを感じている場合、コミュニケーションの取り方を変えて改善できるかを検討しましょう。

行きたくない理由がいくつかある場合は、まずは解決できる問題から向き合い、家族や友人の力を借りることも時には必要です。

2:塾に通い始めた理由・目的を思い出す

塾に行く目的を見失ってモチベーションが下がっている人は、通い始めた理由や目的を振り返ってみましょう。

「合格したい学校がある」「成績を伸ばしたい科目がある」などの学力アップを目的にしてきた場合、塾へ取り組む意識や通う頻度を改善することで達成に近づけます。

「友達が通っているから」「なんとなく通った方が良いと思ったから」という理由だった場合、塾に通うことのメリットを紙に書き、継続して通うべきかを検討してみましょう。

塾は自宅での勉強とは異なり、熟練の講師が個人の課題や目的に合わせた最適なアプローチをしてくれるため、効果的に学力アップを図れる場所です。

合格したい学校に特化した受験対策もできるため、合否に関して不安を抱えている人に最適な解決策のひとつであると認識しておきましょう。

3:塾をやめても問題ないか考えてみる

塾をやめた場合に自身がどうなるのか、具体的に想像してみましょう。

例えば、現時点での学力が合格したい学校のレベルに達していない場合、自宅で学習に取り組む時間を長くして、自分で最適な学習方法を考えなければなりません。

現在の塾で学びたいことを学べていないと感じている人は、やめた後に新たに自分に合った塾に通う選択肢があることも理解しておきましょう。

塾をやめることで「合格したい学校に合格できない」「自分で学習方法を考えるのが大変」と思う場合は、塾に継続して通う必要があると判断できます。

4:親子で話し合う

塾に通うことが苦痛に感じているときや、塾での講義に気持ちが入らないときは、親子で話し合う機会を設けましょう。

何が原因でモチベーションが下がっているのか親に共有することで、解決できる問題もあります。

例えば、塾が遠すぎて通学にストレスを感じている場合、アクセスが良い他の塾に変更することで悩みが解消されます。

塾に通っているものの、「何を頑張っていいかわからない」という場合には、目標とご褒美を決めるのもおすすめです。模試で一定の点数を取れた場合に好きな物を買ってもらうなどのルールを決めることで、目標を達成する喜びを覚えられます。

目標が達成できなくても、成長に対して評価をしたり、次の目標のハードルを下げたりして、モチベーションの維持に努めることが大事です。

5:指導形態(集団・個別)を切り替える

塾の指導形態は集団と個別に分けられ、それぞれ異なるメリットがあります。

集団指導塾は、同じ目的や目標のある友達や生徒同士で意識を高め合い、緊張感を持ちながら学習に取り組める場所です。ただし、他人との比較がプレッシャーになり、思うように力を発揮できない子どももいます。

個別指導塾は、講師が生徒にマンツーマンで向き合い、個人の課題や目標に最適な学習の仕方で効果的に長所を伸ばしたり、弱点を克服したりできる場所です。他の生徒が周りにいないため、競争心の生まれやすさでは集団指導塾に劣ります。

各塾のカリキュラムや学習方針に加えて、講師の特徴、塾内の雰囲気、講師や生徒とのコミュニケーションを考慮して、子どもに合った指導形態を選びましょう。

6:自分に合ったレベルの塾を選ぶ

「塾の講義の内容についていけない」という事態にならないように、現在の学力レベルや志望校に合わせた塾選びが大事です。


塾には、主な指導の目的が決まっており、以下のような種類に分けられています。

総合塾

学校の授業に対する予習や復習、受験対策など、幅広い分野とレベルに対応している塾

進学塾

生徒の志望校の合格に向け、受験対策に特化した塾

専門塾

難関校の合格や、特定の科目の強化などに特化した塾

補習塾

塾のカリキュラムに沿って、講義のフォロー&サポートを行う塾

塾の内容に満足していない場合は、志望校の受験対策や強化したい科目に特化した塾を選びましょう。

講義のレベルを下げて基礎から徐々に学びたい場合には、総合塾や補習塾が推奨されます。

7:オンラインで授業を受ける

近年は、オンライン講義を実施している塾も増えています。

自宅から手軽に受講できるオンライン講義なら、通学時間や移動の手間が省けるため、塾で学習するハードルが低くなります。

オンライン講義の動画やテキストを録画データとして提供している塾では、子どもが好きな環境と時間で学習できるメリットもあります。

リアルタイムで質問や相談ができるプラットフォームを利用している塾であれば、疑問や悩みをその場で講師に共有することも可能です。

ただし、対面での会話ができないため、通常の塾に通うよりもコミュニケーションは難しくなります。

 

子どもに「塾に行きたくない」と言われた際の親の対処法

もしも子どもに「塾に行きたくない」と言われたとき、親に求められる適切な対応とは何かを紹介します。

怒らずに子どもの話を聞く

子どもが塾に行きたくないと言う理由は様々で、その背後には悩みや不安、願望などがあります。

親としては怒らずに話を聞く姿勢を持つことで、子どもが抱えているストレスや不安を打ち明けてくれる可能性が高まります

今後、塾に通うかどうかの判断は、親だけではなく子どもの意見も必ず尊重しましょう。

ただし、一時的な感情で気持ちが揺らいでいる場合もあります。何度か話す機会を設けたり、代案を提案したりして、正しい答えへ導くことが大切です。

些細なことでも子どもを褒めるようにする

塾や勉強に関して、些細なことでも子どもを褒めるようにすることで、モチベーションの維持と向上に繋がります。

子どもは自身の進歩や成長を実感することで自己肯定感が生まれ、学習へ意欲的に取り組む可能性が高まります。

送迎や食事のときに塾で頑張っていることを聞き、それに対して褒めてあげたりアドバイスをしたりすることが大切です。

受験日が近づくにつれてプレッシャーや不安を感じている子どもが多いため、親としてメンタルのケアやフォローに徹しましょう。

塾の講師に相談する

塾の講師に相談することで、塾内の環境や学習の進捗、人間関係を考慮したアドバイスがもらえる可能性があります。

講師は教育と指導のプロフェッショナルであるため、生徒に最善のサポートを尽くしています。

しかし、子どもによっては、他の生徒よりも学習のペースが遅れていたり、コミュニケーションを苦手としていたりします。

講師との相談を通して、塾を継続するために学習方法や塾に通う頻度を変えるべきか、指導形態が異なる塾に変更すべきかなどを検討します。

相談したことで子どもを取り巻く塾内での環境が改善されるケースもあるため、講師から定期的に状況を共有してもらいましょう。

休塾して考えさせてあげる

子どもが休塾して考える期間を設けることで、自分の学習状況や目標を振り返る機会が得られます。

塾に通うことにストレスを感じていた場合、学習から離れてリフレッシュすることで冷静に将来のことを考えられるようになるでしょう。

志望校合格や成績アップなどの目標達成に講師の力が必要だと感じた場合、自然と塾に戻る可能性があります。

また、休塾中にやりたいことに思う存分触れさせて満足した場合、「次は勉強を頑張ってみようかな」という気持ちが芽生えることもあります。

子どもの身体的・精神的なケアを第一に考えながら、学習することの意味や目的に再び気づくことができる機会を設けましょう。

 

塾に通うメリットや重要性

子どもを本当に塾に通わせるべきか悩んでいる保護者の方に向けて、塾に通うメリットと重要性をまとめました。

  • 個別指導塾なら、生徒一人ひとりの学習ニーズに合わせた指導が受けられる
  • 集合指導塾なら、他の生徒との競争心や緊張感を持ちながら、学習の意欲を高められる
  • 苦手な科目や分野の克服に効果的な学びが得られる
  • 志望校の受験科目に特化した学習方法で、合格率アップに期待できる
  • 得意な分野と苦手な分野を客観的に評価できるため、最適な学習プランを練られる
  • 専門家による進学や進路に関する悩み相談やアドバイスにも対応している

塾は学習の質を向上させるだけでなく、自己成長や将来の進路選択に対する準備をサポートする重要な役割があります。

塾によって教育カリキュラムや指導方法、講師の質などが異なるため、子どものニーズや目標に即した塾をじっくり選びましょう。

 

まとめ

塾に行きたくない人や、塾で学ぶことにストレスを感じている人には、いくつかの共通する原因が考えられます。

例えば、自身の学習レベルや学びたいことと講義の内容がミスマッチしていたり、塾内の環境や人間関係に問題を抱えていたりします。

子どもがストレスなく塾に通えるようになるには、目的や目標に合ったカリキュラムを提供していることを前提とし、講師との円滑なコミュニケーションや信頼関係の構築ができる塾を選ぶことが重要です。

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監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校 学校長

横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。

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