受験生の冬休みはどんなスケジュールが理想的なのか?勉強方法を解説

 

受験生にとって冬休みは、受験直前の大切な期間です。
順調に成績を上げられている方はさらなるレベルアップを、成績が振るわない方は挽回をする最後の機会と言えます。
冬休み前から目標やスケジュール立てをして、効率よく勉強に取り組む必要がありますが、個人では難しい場合も多いでしょう。
この記事では、受験を目前に控えた受験生の冬休みの過ごし方について、必要な勉強時間や行うべき勉強・学習ポイントについて解説しています。
注意事項や勉強に集中するためのコツも紹介しているのでぜひ参考にしてください。

*目次

冬休みに必要な勉強時間

受験生の冬休みは目標達成のスケジュールを決める
 全体目標を決める
 1日単位でやることを決める

受験生が冬休みに行うべき勉強内容
 全教科の総復習を行う
 入試問題の練習をする
 過去問題の復習
 冬期講習や模試を受けてみる

受験生の冬休みの学習ポイント
 学校の課題は早く終わらせてしまう
 過去問題を中心に勉強する
 苦手・解けない問題は繰り返して勉強する

受験生が冬休みで注意したいこと
 規則正しい生活習慣
 体調管理
 睡眠時間の確保
 ゲームやスマホの使用時間を決める

受験生の冬休みは短めにして勉強に集中しょう
 短くても気分転換は必要
 年末年始・正月に休むのがベスト
 正月で気分を引き締める

まとめ

 

冬休みに必要な勉強時間

受験生の冬休みは約2週間しかなく、事前に1日の勉強時間や生活リズムを決めて効率よく勉強を進める必要があります。
効率よく質の高い勉強をするには、最低でも1日5時間、できれば1日8時間の勉強時間を確保しましょう
多くの受験生は、受検直前の冬休みにラストスパートをかけてくるため、1日1日が勝負です。
いきなり長時間の勉強が難しい場合、最初は1日5時間から始め、徐々に勉強時間を増やすのもおすすめです。
冬休みは自分のペースで、午前3時間・午後5時間など休憩時間も考慮しながら1日の勉強時間を決めましょう。

 

受験生の冬休みは目標達成のスケジュールを決める

受験生が冬休みに入ってから、のんびり学習目標や学習スケジュールを立てるのは遅すぎます。
12月に入ったら冬休み前に時間を作り、学校から出る課題の量を確認し、冬休みの目標を立てましょう

学校の課題を含めた冬休み中に取り組むべきことを書き出し、いつまでに何を終わらせるのか、具体的なスケジュール立てが重要です。
ここでは目標の決め方、スケジュールの立て方を解説します。

全体目標を決める

短い冬休みに効率よく勉強するには、全体目標の決定が重要です。
苦手科目を重点的に取り組む、得意分野をレベルアップさせるなど、志望校合格に向けて何が必要なのかを考えます。
欲張ってたくさんの目標を立てても、短い冬休みですべてを終わらせるのは難しいでしょう。
今の自分には何が足りていないか、合格に向けて重要視すべき点に絞って考えましょう。

目標が決まったら、達成にはいつまでに何をすべきかを書き出し、スケージュールを決めます。
冬休みは受験直前です。
何をやるべきか迷ったときは、苦手科目を中心に勉強しましょう。

1日単位でやることを決める

冬休みの全体目標とおおまかなスケジュールが決まったら、次は1日単位のスケジュールを立てましょう。
いつまでに何をすべきかを週や日数で決めると、1日にどこまで進めればいいのかが分かります。
教科ごと1日単位で区切るのではなく、各教科を1日1時間ごとに取り組むのが理想です

人が集中力を保てるのは約1時間程度と言われていて、それ以上は頭の整理が追いつかなくなり、効率的ではありません。
1日に1つの教科を長時間取り組む場合は、1時間区切りで休憩をはさむなど工夫しましょう。

無理に1日のスケジュールを詰め込み過ぎると、上手く進められず、すぐスケジュールが崩れてしまう可能性があり注意が必要です。

 

受験生が冬休みに行うべき勉強内容

冬休みの目標を決めた後、次に考えるべきは勉強内容です。
ここでは、具体的にどのような勉強をすれば良いかを解説しているので、参考にしてください。

全教科の総復習を行う

冬休みには、入試問題をメインに取り組みたいと思う方が多いでしょう。
しかし、基礎が定着していないと入試問題に取り組んでも、応用が効かずうまく点数が取れない可能性があります。

基礎の定着が不安な方、応用問題が上手く解けない方は全教科の総復習から取り組みましょう
覚えたはずの内容も忘れてしまっている可能性があるため、何度も繰り返し取り組んでしっかりと定着させる必要があります。

基礎が定着すると、基礎的な問題、さらに応用問題も解けるようになります。

入試問題の練習をする

入試問題は毎年同じではありませんが、練習してある程度出題傾向や問題数に慣れておくのが重要です。
練習して自信がつけば精神的な不安がなくなり、本番も落ち着いて問題に取り組めるでしょう。

本番さながらに時間を測り、時間配分なども確認してください

入試問題は問題集を購入したり、塾などで聞いてみたりして入手できます。
インターネット上で過去問題をダウンロードできるサイトもあるので確認しましょう。

過去問題の復習

入試問題の練習は何度も復習し、繰り返し解きなおすのが重要です

一度解いて自己採点が終わったら、なぜ解けなかったのか原因を追求し、対策を考えましょう。
何度も復習すると、間違えやすい問題や苦手な問題が見えてきます。

初歩的なミスは基礎を見直し、勘違いによるミスは問題文の読み解き方を考える必要があります。
間違えた原因を知り、重点的に勉強して、知識にできれば自信を持って本番に臨めるでしょう。

冬期講習や模試を受けてみる

冬休みには、多くの塾で模擬試験や冬期講習などが行われています。
模擬試験は本番さながらの緊張感を味わい、解答のペース配分を考える貴重な機会です
できるだけ積極的に参加しましょう

冬期講習は学習スケジュールが上手く立てられない、自宅では集中して勉強ができない方におすすめです。
受験に向けた学力カリキュラムを組んでくれるほか、落ち着いて勉強できる自習室なども利用でき、冬休みも集中して勉強に取り組めるでしょう。

模擬試験や冬期講習は人気があり、早い内から定員が埋まってしまいます。
冬休みに入ったらすぐに通えるよう、早めに調べて準備しておきましょう。

 

受験生の冬休みの学習ポイント

学校から離れ、自分と向き合い集中して勉強できる冬休みは、受験生が本番に向けて実力をアップする最後の機会です。
ここでは、冬休みにどのような勉強をすればよいのか学習ポイントを解説します。

学校の課題は早く終わらせてしまう

冬休み明けには多くの学校で実力テストがあり、3年生でも冬休み中の課題が出ます。
教科や量は学校により違いはありますが、冬休みの課題は受験にも活かせる内容になっている場合が多いです。

課題は冬休み前半で終わらせ、残りの期間に自分のペースで勉強できるようスケジュールを立てましょう
課題を後回しにしてしまうとせっかく入試向けに自分のペースで覚えた内容を忘れてしまったり、気持ちが焦ってしまう可能性があり注意が必要です。

過去問題を中心に勉強する

冬休みのまとまった時間ができる機会に、志望校の過去問題を勉強しましょう

冬休みが明けると、私立高校の入試目前です。
私立高校の入試問題は学校によって内容が違い、幅広い知識と発想力が求められます。

過去問題に取り組み、内容や傾向になれましょう。

また公立高校の場合、入試問題は都道府県によって内容が異なり、試験の点数だけでなく内申点が重視されます。
内申点が水準より低い場合は、試験の点数が重要です。
確実に平均点以上の点数が取れるよう、入試の過去問題を中心に勉強しましょう。

苦手・解けない問題は繰り返して勉強する

同じ問題でつまずく、復習しても点数が上がらないなどの悩みを抱えている方は、苦手な問題に集中して取り組む必要があります。
苦手意識のある問題を避けていると、また同じ間違いを繰り返し、さらに苦手意識を持ってしまうでしょう。

入試問題は複雑で難しく感じますが、基礎の応用で解ける問題が多いです。

苦手な問題でも繰り返し解けば理解が深まり、問題を解く力も伸びて、応用問題への適応力が高まります

 

受験生が冬休みで注意したいこと

冬休みは受験を目の前にして精神的に不安定になりやすいほか、イベントが多い時期です。
学校生活から離れてだらだらと過ごしてしまうと、年明けの定期テストや受験に悪い影響を及ぼしかねません。

ここでは万全な状態で冬休み明け、そして受検本番を迎えるために、冬休みにどのようなことに注意して過ごせば良いかを紹介します。

規則正しい生活習慣

冬休みの朝は寒さから布団から出られなかったり、登校のプレッシャーがなくてのんびりしたり、生活リズムが乱れてしまう中学生が多いでしょう。
生活リズムが乱れると学習スケジュールを立てても上手く進められないほか、冬休み明けや受験本番で午前中の集中力が下がる可能性があります

受験本番に集中ができず、力を発揮できずに終わってしまわないよう、冬休みも早寝早起きの習慣をつけましょう。
朝は6時に起きて朝食をとり、23時には就寝できるよう習慣づけるのが理想です。
昼間は勉強で趣味の時間が少なくないからと、夜遅くまでテレビや携帯を見ていると、目覚めが悪くなり生活リズムに悪影響を与えます。

厳しいタイムスケジュールですが、早起きできるよう睡眠時間はしっかりと確保しましょう。

体調管理

受験生にとって体調管理は大切です。
体調管理の基本となる食事は、1日3食バランス良く摂りましょう

1日8時間など長時間勉強に取り組むと、趣味の時間が取れなくなるストレスから暴飲暴食に走ってしまう方もいます。
暴飲暴食は胃腸に負担をかけ、胃もたれを引き起こすほか、血糖値が上昇して眠くなる可能性があります。
集中して勉強に取り組めるよう、食事は腹八分目を目安とし、休憩時にちょっとした間食で気分転換するのがおすすめです。

また、風邪などの感染症予防に、うがいや手洗いを徹底しましょう。

睡眠時間の確保

受験直前だからと睡眠時間を削って勉強したい方も多いでしょう。
ですが睡眠時間の確保ができていないと、早起きできず生活リズムが狂ってしまいます。

人は眠っている間に記憶が定着します
無理して徹夜するよりも夜はしっかりと眠り、早起きして勉強する方が効率的です

十分な睡眠時間が確保できると精神的にも安定し、短時間でも集中して勉強に取り組めるでしょう。

ゲームやスマホの使用時間を決める

受験勉強期間はゲームやスマホを使用禁止にする方もいますが、適度な気分転換は必要です。

ストイックに楽しみを制限し過ぎず、スマホは食後30分のみなど、使用時間や使用タイミングを決めるのがおすすめです

勉強中スマホが気になって勉強に集中できない場合は、勉強中のみ引き出しに入れて鍵をかけておくのも良いでしょう。

スマホは娯楽だけでなく、家族や友人との大切な連絡ツールでもあります。
使用時間や使用タイミングを上手く工夫して使用してください。

 

受験生の冬休みは短めにして勉強に集中しよう

受験生の冬休みは、適度な気分転換と学習習慣の維持が重要です。
一度乱れてしまった学習習慣を元に戻すのは時間がかかります。
イベントの多い年末年始も、あまり気を緩めすぎず、夜更かし習慣をつけないようにしましょう。
ここでは適切な気分転換の仕方や年末年始の過ごし方について紹介します。

短くても気分転換は必要

長時間の勉強は、ストレスに繋がるほか、集中力が切れてしまう可能性があります。
勉強は1時間を区切りに、1時間勉強したら15分程度休憩を入れて、頭と体を休めましょう。
机に座りっぱなしは体にも良くありません。
軽いストレッチや音楽を聞くのもおすすめです。
一通り勉強が終わったら、犬の散歩や買い物など少し外出して机から離れると良い気分転換になります。

年末年始・正月に休むのがベスト

年末は部屋の掃除や家の手伝い、年始は初詣で合格祈願などして気分転換をしましょう。

学習習慣は3日以上休んでしまうと戻すのが難しいため、休みは大晦日と正月の2日以内にとどめることをおすすめします

年末年始にイベントを楽しんで気分転換し、正月明けからは勉強に集中できるよう切り替えましょう。

正月で気分を引き締める

いつもの正月は友人と出かけたり、のんびり過ごしたりする方も、受験直前は家族と新年の抱負を話し合ってみましょう。
自分の目標を言葉にし、家族に聞いてもらうと気持ちが引き締まります。
「一日の計は元旦にあり」とも言われていて、元旦の朝は一年の始まりとして大切な日です。

元旦に早起きして、新たな気持ちで一年のスタートが切れるようにしましょう。
正月に気持ちを引き締めれば、残りの冬休み、そして一年を充実したものにできます

 

まとめ

受験生にとって冬休みは高校受験直前のラストスパートをかける、重要な期間です。
目標とスケジュールを事前に立て、生活リズムを整えて全教科の総復習や、入試問題・過去問題に取り組みましょう。

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監修:河原紀夫
ECCベストワン藤沢校 学校長

横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。

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