記憶の仕組みを知って暗記の達人になろう

 

こんにちは。ECCベストワン藤沢校です。
今回は、暗記についてです。
皆さん、暗記は得意ですか?苦手ですか?
私は苦手です^^;
学生の皆さんに比べたら、大量に何かを暗記する機会は減りましたが、やはり暗記が得意な人は大人になっても得をする気がしますね。

 

昔、大学の心理学の授業で記憶について学んだことがあります。
とにかく覚えたい情報を長期記憶に持って行かないと、その情報は忘れられてしまう
と習いました。ではどのように長期記憶に持っていくのか?その辺があやふやだったので、もう一度記憶の仕組みについて調べてみました。
同時に、当校の学校長に「どうやって暗記すると覚えられましたか?」と聞いてみると、その答えはやはり記憶の仕組みに沿ったものでした!
というわけで、今回は記憶の仕組みを学びつつ、そこから正しい記憶法を皆さんと一緒に見つけていきます。

 

記憶の仕組みはどうなってるの?

記憶について復習していると、以下のキーワードが何度も出てきました。
ECCらしく、英語と日本語両方でご紹介します。

刺激
stimulus

音や匂いなども含む感覚に影響を与えるもの、または情報

感覚記憶
sensory memory

感覚器が受け取る刺激または情報を一時的に格納する場所。格納された情報は約1秒で消えると言われる
注意
attention
上の感覚記憶に入った刺激・情報に向けられる注意。この注意が向けられると、短期記憶に移動する
短期記憶
short-term memory
感覚記憶から移動してきた情報を格納する場所。リハーサル(反復)をしないとその情報は消えてしまう
維持リハーサル
maintenance rehearsal
同じ情報を単純に反復すること。例えば電話番号を何度も口に出して言う、英単語を何度も書く、など。これによって短期記憶でその情報が保持される。しかし長期記憶には移動しない
精緻化リハーサル
elaborative rehearsal
他の情報と結びつけたりしながら反復すること。例えばいくつかの単語を1つのイメージにしてみる、漢字を偏や構など、いったん分解してから書き方を覚えるなど
長期記憶
long-term memory
短期記憶から移動してきた情報を格納する場所。精緻化リハーサルをすることでここに移動できる。色々な説があるが、基本的に情報が消えることはない
想起
retrieval
長期記憶から知識や情報を取り出すプロセス。時間が経った後で思い出すということ
忘却
forgetting
記憶されていたことを想起できなくなること

 

 

ちょっと専門的な言葉も出てきましたが、これらの関係を示したのが以下の図です。

 

例えばある英単語をゴールである長期記憶に持っていくには、目で見た単語に注意を向けて、感覚記憶から短期記憶に移し、精緻化リハーサルをすることで長期記憶に移す、ということになります。

では、次に具体的な暗記方法を見ていきましょう。
やはり重要なのは、維持リハーサルではなく精緻化リハーサルによって覚えたいことを長期記憶に持っていくということではないでしょうか。

 

維持リハーサルを精緻化リハーサルにチェンジ!

以下のような経験はありませんか?解決法と一緒に見ていきましょう。

丸暗記をすると忘れやすい

ひたすら反復して丸暗記をすることは、上の図の維持リハーサルに該当します。ですので、長期記憶には移ってくれません。大変なわりに、試験が終わったら忘れてしまったりします。

解決法:
関連情報や意味、イメージなどをできるだけたくさん持たせながら覚えると、精緻化リハーサルになります。例えば英単語なら、意味を繰り返して覚えるのではなく、対義語、類義語、語源、使い方、イメージなどと一緒に覚えてみてください。語呂合わせも効果があるそうです。

学校長:
英単語はやはり語呂合わせで覚えましたね~。自分で作った方が覚えやすいのかもしれませんが、僕は「連想記憶術」とかの本に書いてある語呂合わせに頼って覚えました。

ちなみに私は、気に入らない語呂合わせは、オリジナルの語呂合わせを作った気がします。また、ECCジュニアで中学生クラスを担当したことがありましたが、当時、「勉強は嫌いだ~!」といつも言っていた中3の男の子は、独自の語呂合わせで英単語だけはバッチリ覚えていました。「人の作った語呂合わせなんて覚えられない~!」という方は、是非オリジナルに挑戦してみてください。

 

書いて覚えたつもりでもムラがある

教科書や黒板に書かれたことを「板書するのみ」で覚えようとすると、これも維持リハーサルになる可能性があります。無意識に精緻化リハーサルで覚えた個所は覚えていられるので、記憶にムラがでるのかもしれません。

解決法:
これもただノートに書くのではなく、自分なりに情報を整理して、自分がすでに持っている知識とつなげて、理解しながら書いてみてください。
例えば数学や物理の公式をただ書いて暗記するのではなく、どうしてそうなるのかを理解しながら書いて覚えるということです。
また例えば英単語の「unforgettable」を覚えるときに、すでに知っている「untouchable」に似ていると感じるとします。

その場合は以下のように覚えましょう。

「untouchable」は、「touch」(触る)と「able」(できる)で「触われる」だけど、最初に否定を意味する「un」が付くから「触われない」だったな~
「unforgettable」も全く同じ構成じゃん。「un+forget+able」で「忘れられない」。でも「forget」の「t」が2個になるのかー。そこだけ注意だな。

という風に、やみくもに覚えるよりも、すでに知っている知識とつなげてみてください。

 

学校長:
僕はノートに板書するより、テキストによく書き込みをしていました。追加情報や自分なりに理解したことを書き足しました。単語の意味は、横に絵を描いたりもしました。

そういえば私も板書の間にメモ書きをよくしました。「➡ここ、先生がスキューバダイビングの例えを出して説明したところ」とか。「➡ここ、遅刻したせいで途中から書いてる」とか。すると、何故かメモ書き有りの箇所の方が覚えられたりしましたね。

 

まとめ

 

ただの反復はNG

関連付けて暗記
例:語呂合わせ、イメージ(絵)と一緒に、関連情報と一緒になど

理解していただけましたでしょうか?
記憶の仕組みの図を一緒に見ながら理解してみてください。

ノートの端にメモを書いたり、絵を描いたり…って無駄じゃなかったんですね。
声に出して覚える時は語呂合わせで楽しく♪
ノートに書いて覚える時もメモやイラスト付きで楽しく♪
暗記してみてください!

 

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