内申点・内申書とは?高校受験にとって大事なワケは?

 

高校の進路指導などを受けると、必ず内申点内申書という言葉が出てくると思います。

「内申点は通知表のことでしょ?」

と聞かれることがありますが、ほぼ正解です。

「入学試験で良い点数を取れば内申点は関係ないよね?」

と聞かれることもありますが、これは残念ながら不正解です。内申書は、入試の点数と同じくらい大事なのです。

今回は、内申点・内申書とは何か学習指導要領の改訂によって新しくなった内申点の基準とは内申点・内申書が高校受験に大事なワケ、そして最後に内申点を上げるためには何をすべきかについてお話しします。

*目次

 

内申書・内申点とは

内申書

内申書は調査書ともいわれ、学校の先生が生徒の成績や学校生活態度について記入し、受験する高校に提出するものです。

(・・? 通知表とは
通信簿や成績表ともいいますが、学期ごとの成績や出欠状況等が記載された書類のことです。先生からのコメントも書いてあることが多いです。このまま内申書になることはありません。

内申点

内申点は調査書点ともいわれ、内申書(調査書)に記載される各科目の評定のことです。各教科の成績を5段階で評定し、5段階の評定 × 9教科の45点満点の数値で表します。

💡神奈川県の場合

神奈川県では中2からの成績が高校入試の内申点に含まれます。

中2と中3の9教科の成績を5段階評定して点数化します。中3の成績のみ2倍で計算されるため、以下の通り、合計135点満点となります。

 

内申点の新しい基準

2021年度より文部科学省が導入した「新学習指導要領」では、育成すべき資質・能力として3つの柱が発表されました。これに伴い、この3つの柱を基準にした評価・内申点がつけられると思われます。

3つの柱は以下の通りです。

1.知識及び技能

まずは「何を理解しているか、何ができるか」です。簡単に言うと、各教科の基礎知識を習得しているか、またその知識を使うことができるかを評価するということです。

例えば英語の場合は、単語や文法の基礎知識を習得しているか、そしてこの知識を使った問題を解くことができるかを評価します。同じように数学の場合は、計算の仕方などが基礎知識にあたります。

ひと昔前までの「暗記すれば点数が取れる」問題は減るでしょう。
知識の習得を確認する問題ももちろんありますが、それとともに、実際にその知識や技能を使うことができるかが問われます。
具体的には、知識を使えるかを文章に書かせて説明させるといった問題が増える可能性があります。

2.思考力、判断力、表現力など

ここでは、「理解していること・できることをどう使うか」が評価されます。つまり、上の「知識と技能」をどう使うかということです。

これにより、定期テストだけでなく、レポートの作成、グループディスカッション、作品の制作や表現など、これまでよりも多様な活動が取り入れられます。そこで自分の考えを整理し、相手に伝える、または解答用紙上で表現することが求められるのです。

文部科学省が発表している学習指導要領の「思考力・判断力・表現力等の育成と言語活動の充実」【中学校版】では、以下のような6つの学習活動を推奨しています。

  1. 体験から感じ取ったことを表現する
  2. 事実を正確に理解し伝達する
  3. 概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
  4. 情報を分析・評価し、論述する
  5. 課題について、構想を立て実践し、評価・改善する
  6. 互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる

3.学びに向かう力、人間性など

この柱は、最初の2つの柱と大いに関わっており、これらを基にして「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」というテーマが発表されています。

学習指導要領の改訂前も「関心・意欲・態度」という観点があり、授業への参加態度や発言の回数、ノートの提出状況などが評価されてきました。
改訂後も以下のような類似した評価の例が発表されていますが、これまでよりも生徒一人ひとりの「学ぼうとする姿勢」に注力するようです。

評価の例:

  • ノートやレポート等における記述
  • 授業中の発言
  • 教師による行動観察
  • 生徒による自己評価や相互評価等の状況を教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとして用いる

授業を聞いていないと、レポートにも影響が出ます。授業中の発言もできなくなり、それを教師が観察しているため、評価は下がってしまいますので注意しましょう。

 

このように「新学習指導要領」導入により、3つの柱が重要要素となりました。

特に2つめと3つめの柱は、口頭で伝達・表現したり、文章で説明したりすることが苦手な生徒にはハードルが高いように思えるかもしれません。
しかしそんなことはありません。
学校だけでなく学習塾でも、さまざまな指導法を準備しており、「自分が体験したこと、調べたことなどについて、発表または説明できる子、そしてさらにはそれを楽しむことができる子」を目指しています。

是非ご相談ください。

 

内申点はなぜ大事なのか

内申書・内申点は何か、またどんなことが評価されるのかについてはご理解いただけたかと思います。

ここでは、内申点がどのくらい重要なのかをご紹介します。

高校入試には学力検査(筆記試験)や面接があります。
そのため、この試験で良い点を取り、面接をクリアできれば、内申点・内申書のことはそんなに気にしなくてもよいのではないかと思っている人も少なくないようです。

しかし実際は、内申点の存在を軽視することは危険です。

内申点の比率は意外と高い

まずは何よりも、内申点の比率は意外と高いのです。神奈川県の場合は以下のようになっています。

💡神奈川県の場合

内申と学力検査、面接の比率は、各高校によって異なります。
一律のところもありますが、神奈川県は一律ではありません。

比較的多い比率は以下の2つです。

※特色検査がある学校の場合は、それぞれ100点や200点が追加されるため、1100点や1200点満点となります。

※2022年4月26日、神奈川県教育委員会は、公立高校入試で全日制と定時制の受験生全員に課している面接について2024年度から一律の実施は取りやめる方針を明らかにしました。

さらに、重点化というシステムがあり、特定の教科のみ点数を2倍にする高校もありますので、事前にきちんと調べる必要があります。

(・・? 重点化とは

3教科の範囲で、特定教科の内申点や学力調査点の満点を高くすることです。

例:調査書:英数国×2

これは、英数国の3教科を内申点(調査書点)を2倍にして合計するということです。
よって3教科の満点は、3教科×5×2倍=30点となります。

学力検査(入学試験)も同様に2倍の場合は200点満点になることがあります。

 

推薦・併願などは内申点が基準になる

私立高校の場合、以下のような入学パターンがありますが、すべて成績基準(内申点など)をクリアする必要があるため、内申点・内申書は非常に重要です。

推薦入試

多くの私立高校がこの推薦入試を採用しています。
各校が設ける推薦基準(内申点など)をクリアしていれば、その生徒の合格が約束されます。
形式的に面接・作文等の試験が行われますが、いわゆる学力検査はありません。ただし、合格した生徒はその高校に入学することが基本です。

書類選考

高校が設けている基準を満たしていれば、内申書などの出願書類のみで選考されます。学力検査も面接もありません。
ただし「自己アピール文」などの書類の提出が必要な場合もありますので、志望校の募集要項をきちんと調べてください。

この書類選考は、新型コロナウイルスへの対応により実施校が増えているそうです。

単願(専願)

専願とも言われ、「合格したら必ず入学をする」ことを条件に、成績基準をクリアしていれば合格が約束されます。
学力検査がありますが、よほどのことがない限り不合格にはなりません。

併願

昔から「すべり止め」と言われている入試形態です。
生徒は公立高校などを第一志望校としており、不合格の場合にその私立高校に入学します。
この場合も、学力検査はありますが、各高校が定めた成績基準をクリアしていれば、合格が約束されます。
神奈川県では、公立高校を第一志望としている受験生でも、併願として私立高校を受験する人がほとんどです。
そのため、内申点・内申書は非常に重要です。

 

内申点を上げるには

では最後に、内申点を上げるために何をしたらよいかご紹介します。

定期テストで良い点をとる

なんといってもこれが一番大きな割合を占めます。
一夜漬けでは点数の取れない教科も多いので、普段の授業をきちんと聞いて、分からないところは早めに学校や塾の先生に聞いて解決し、定期テスト前にはテスト対策をしましょう。

生活態度をよくする

といっても、そんなに意識する必要はありません。
遅刻や欠席をできるだけ減らし、楽しく学校生活を送る努力をすれば大丈夫です。

また、先生とのコミュニケーションを多く取るのもよいと思います。
話すことがなければ、
「〇〇高校に入りたいんだけど、成績基準をクリアするには何を頑張ればいいですか?」
など、担任の先生に進路相談をすればよいと思います。
先生は、熱心な生徒という印象を抱くはずです。

授業態度をよくする

ここで一番重要なのは、「ちゃんと授業を聞く」ということです。
授業を聞いていれば、授業中に発言できたり、ノートをきちんととったりできるでしょう。
これができれば、結局は定期テストの点数も上がり、内申点アップにつながります。

授業中に寝る、ノートを取らないなどはもちろんマイナスポイントなので注意しましょう。

宿題などの提出物の期限を守る

これも非常に重要です。提出期限を過ぎてしまうと、たとえどんな理由があろうとも大きく評価を下げます。

次に、提出物のクオリティです。期限に間に合えば何でもよいというものではありません。
例えば以下のような工夫はどうでしょうか?

🔷ノートやワークの提出物
余白に気づいた点やメモを書き込んでみましょう。また重要なところにアンダーラインを引きましょう。
字はできるだけ丁寧に、見やすい大きさで書きます。

🔷美術や技術の作品
苦手な人は特に時間をかけて丁寧に仕上げましょう。必ずその努力は作品に表れます。
挫折しかけたときは、先生に相談するのもよいと思います。
真剣に向き合っている態度を示すことができます。

勉強以外の活動にも積極的に参加する

高校によっては、部活動や委員会活動など、勉強以外の活動を重視するところもあります。
面接の際に、面接官が勉強以外の活動について質問をしてくるケースもあるそうです。

ただし、勉強以外の活動をしていないとマイナスポイントになることはありません。

漢検・英検などを取得する

漢検、英検、数検などの検定は内申書で加点されることがあります。
ただし検定の加点システムがない高校もあるので、きちんと調べることが大事です。

また、加点される検定の級ですが、これも学校によって異なります。
漢検なら2級以上で加点、英検は英検準2級以上で加点など、学校が定める基準を調べてください。

 

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