学習効率アップのために息抜きをしよう!3つのポイントとは?

 

勉強に息抜きは必要だと思いますか?
恐らくこの答えはほぼ全員が「はい」なのではないでしょうか?

理由はずばり、息抜きをしないと学習効率が落ちるからです。

ここでいう息抜きとは、短い休憩やブレイクではなく、これらよりも少し長い気分転換を指します。

今回は、息抜きに必要な3つのポイントをおさえて、みなさんを完璧な息抜きができる人にしようと思います!

3つのポイント

 

1.勉強と全く関係ないことをする

1つめは、かなり重要です。学校長に聞いてみました。

(・・? 勉強とは全く関係ないことがよいのでしょうか?


学校長

はい。そうでないと「息抜きにならないじゃん!」って生徒が不機嫌になるのが目に見えます。好きなことをやってもいいんじゃないでしょうか。

ベストワン藤沢校の先生や生徒たち、個人的な友達やその子どもたちにも聞いてみましたが、以下のようなものがありました。

  • 好きな映画をみる
  • 友達と会う
  • スポーツをする
  • 好きなものを食べる
  • 読みたかった本を読む
  • とにかく寝る
  • だらだらとテレビを見る
  • ゲームで遊ぶ


学校長

いいですね。ただ忘れてはいけないのが、「何のための息抜きなのか」ということ。2時間の息抜きのつもりで、本棚の整理整頓をし始める。すると本棚の埃が気になってくる。そして掃除し始める。挙句の果てに懐かしい本の内容が気になって本を1ページめくりなんかした時にはもう…。息抜きではなくなりますね。

(・・?  ゲームとか目を使うようなものでもいいんですか?


学校長

基本的にはいいと思います。息抜きの目的は、今まで使っていた脳の一部を休ませることだと考えます。そのために勉強とは違うことをやる方が、息抜きの趣旨に合っているでしょう。

なるほど。ただ長時間、夜中などにやる場合は、ブルーライトの影響も心配ですね。ブルーライトについては色々なことが分かってきているので、以下に少しご紹介します。

ブルーライトによる影響

※パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。

網膜への影響
紫外線やブルーライトのような強い光を浴び続けると、網膜の中心部にある「黄斑」がダメージを受け、加齢とともに増える眼病「加齢黄斑変性」の原因になる場合がある。

眼の疲れ(痛み)
ディスプレイ、キーボード等により構成されたVDT(Visual Display Terminals)機器を使用した作業は、瞬きの回数が減少してドライアイになると言われてきたが、最近ではディスプレイから発せられるにブルーライトこそ、目の疲れの大きな要因になっていることがわかった。

睡眠への影響
夜遅くまでパソコンなどのLEDディスプレイでブルーライトを浴びる生活は、体内時計を乱れさせ、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする。

 

この他にも「精神への影響」などが分かっています。こういった知識を持っておくことも大切ですね。

またゲームを息抜きにして生じる悩ましい問題は、「今すぐ終われない」問題です。ブルーライトのことも考えると、ゲームは短い休憩程度にした方が良いかもしれません。
その自信がないのならば、他の息抜きを選ぶべきだと思います。

(・・?  他にお勧めの息抜きはありますか?


学校長

ウォーキングですね。ウォーキングが頭をリフレッシュさせるのに効果的なことを証明している論文もあります。

または、「使っていた脳を休める」という意味では、仮眠をとるのも一案ですね。人間が目を開けていれば何らかの情報が入ってくるわけで、目や脳を休めようと思えば、目を閉じるしかないですから。

もしも、試験まで時間がなくて、「勉強以外のことなんか考えられない。そんな余裕はない!」なんて人は、勉強する科目を変えるのも効果的でしょう。国英社の文系科目の間に数理の理系科目を挟むなど。まあ、これは皆さんが知っていることかもしれませんが。

 

2.きちんと計画的に

2つめは、計画的に息抜きをするということです。

(・・? 短い休憩も含めて、「今日はやる気になってるから、休憩や息抜きなしでずっとやるぞ!」ではダメということですね?


学校長

そうです。真剣に学習に取り組む段階になれば、息抜きすら、勉強を始める前に、勉強の計画の一部として決めておくべきです。

先ほどの本棚の整理の話にしても、計画ではなく本棚の乱雑さが気になって始めたわけです。なので、整頓だけでは済まなくなり、スッキリしないまま勉強に戻るのがどんどん難しくなってしまう。息抜きの時間に見合った内容をあらかじめ決めておくことです。

思い付きではだめだということですね。

逆に、勉強の途中であっても、休憩や息抜きの計画が入っている場合は、勉強を中断した方がよいということです。

これに関してはヘミングウェイ方式をお勧めします。以下に簡単にご紹介しておきます。

ヘミングウェイ方式

時間と量を軸に2つの目標を立て、どちらかを達成すればOKというやり方。

例:

時間の目標
90分間この問題集をやり続ける。

量の目標
この問題集の一章分を終わらせる。

この目標を立てて勉強を開始し、どちらかの目標を達成すればよいというのがヘミングウェイ方式です。

つまり
時間の目標を達成すれば、少ししか進まなくてもOK
量の目標を達成すれば、時間はどんなに短くてもOK

 

この方式を使うと、「目標を達成できなかった・・・」と学習意欲が下がることがないそうです。
無力感や苦手意識の発生を抑止することができます。

この後、堂々と計画的な息抜きをしてください。

 

3.長さ、頻度は変動的に

最後は、息抜きの長さと頻度です。

(・・? 息抜きの長さや頻度はどのくらいが妥当なのでしょうか?


学校長

長めの息抜きの前に、10分~15分の小休憩も重要です。45~50分間、学習に集中して、10分~15分の息抜きをすれば、1時間サイクルで学習計画が立てやすいですね。人によってはもっと短くしたい人もいるかも。もっと長くしたい人もいるでしょう。

普段は「勉強→小休憩」の繰り返しですね。ただそれだけでは気分転換が難しく、気づかないうちに効率が下がってしまいます。そこで完全に関係のないことをする息抜きを計画に入れるわけです。

この息抜きの長さも重要なのですが、正直これは、その人の学習計画、試験までの時間などによります。例えば「夏期講習を10日連続頑張った後、丸1日友だちとディズニーランドに行く」というのは良いでしょう。でも入試が迫った時期に、「1日頑張った後、半日ゲームをする」というのは、ちょっと長すぎる感じがします。

 

まとめ

息抜きの3つのポイント

① 勉強と全く関係ないことをする

具体例:

  • 好きな映画をみる
  • 友達と会う
  • スポーツをする
  • 好きなものを食べる
  • 読みたかった本を読む
  • とにかく寝る
  • だらだらとテレビを見る
  • ゲームで遊ぶ

学校長のおすすめ:

  • ウォーキング
  • 仮眠

「勉強以外のことなんか考えられない。そんな余裕はない!」という人は・・・

  • 勉強する科目を変える

② きちんと計画的に

息抜きすら、勉強を始める前に、勉強の計画の一部として決めておくべき。

勉強意欲を下げずに息抜きをするためには、ヘミングウェイ方式がオススメ。

③ 長さ、頻度は変動的に

普段は「勉強→小休憩」の繰り返し。

それだけでは効率が下がってしまうので、長めの息抜きをしましょう。

ただし長さや頻度は、学習計画や試験までの時間などによって変えることが重要。

 

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監修:河原紀夫
ECCベストワン藤沢校 学校長

横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。

 

 

 

 

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